ヨルダンの首都アンマンに滞在して、今日で3日目。
ルアイさんの日本人対象の特別サービスの数々によって、
快適過ぎる日々を過ごしております。
ヨルダン入国前は、イスラム国に日本人が拉致された事件があった為
かなり怖かったんですが、街には警官がたくさんいて
今の所は安全そうです。
アンマン観光スポットの一つ。
ローマ劇場へ。
ローマ劇場とは、古代ローマ時代に建設された半円形の劇場。
収容人数は6000人で、現在も野外での祭りやコンサートに使われているそうです。
コーダホテルからは歩いて10分くらい。
入り口付近の通りに連なる柱。
古代ローマ時代の雰囲気を感じます。
チケットを購入し中へ。
一人2ディナール。
ローマ劇場に入ると、左手に博物館があります。
そこには、昔ヨルダンで着られていた衣装や
帽子などが展示されています。
博物館も見終わったので、
ここからローマ劇場を堪能したいと思いますッ!!
まずは、劇場の中心に降りてみます。
見上げた一面が観客席になっていて、歌手になった気分。
ルアイさん曰く、ナオト・インティライミが
世界一周中にここで歌ったんだとか。
あれ?
ローマ劇場中央にいるのは、ナオト・・・
いや、篠崎・インティライミ?
そうなんです。
僕はけっこーなナオト・インティライミファンなんですッ!!
アルバムも全部iPodに入ってます。
映画も見ました。
彼の自宅もグーグルマップを使って、探しました。
そうです。
好き過ぎて、僕はストーカー行為をしています!!
自宅探した件は、冗談です。
ローマ劇場の階段を登ります。
だいぶ、急ッ!!
急すぎて、四つん這いで登っている人がたくさんいました。
当時ここでコンサートがあった時、
観客の人たちはこんな風に聞いていたんでしょうか。
過去の様子を想像し、
ローマ劇場で流れてきた1700年以上の歴史を感じます。
ただ、いかんせん急ッ!!
歴史に浸り過ぎると滑落します。笑
客席を歩いていると、人の視線を感じました。
その場所を見てみると、青年が笑顔でこちらを見ています。
コミュニケーション取りたい気持ちが、体から漏れ出ているッ!?
そう思った僕と山田さんは彼のいる場所へ。
話をしてみると、どうやら彼には言語障害があって
上手くしゃべる事が難しいよう。
会話に苦戦していた所、彼の友達もやって来ました。
彼の友人)ハロー!
僕)ハロー!
彼の友人)出身はどこなの?
僕)日本だよ!君は?
彼の友人)イラクのバクダットだよ!
えぇぇぇぇぇぇぇぇええええええーーーーーーー!!!!!
僕がヨルダンで恐れていたイスラム国が、猛威を振るっている国ではないですか!!
そんな国の人に実際に会って、
会話をするなんて考えてもいませんでした。
僕がイラクに対して持っているイメージは、イスラム国や戦争。
イラク人がどんな人なのかを想像した事なんてありません。
そんな中、初めて会ったイラク人は
笑顔が素敵でとても明るい青年。
イスラム国や戦争のイメージとは、
かけ離れた青年です。
イメージとリアルのギャップに衝撃を受けました。
もしかしたら、日本人が外国に持つイメージというのは、
少し偏っているのかもしれません。
考えてみると、僕たちの外国に対するイメージを作る
大きな情報源はテレビ。
ただ、テレビでは外国の日常を放映する番組は稀で、
何か大きな出来事があった時の情報が流れる事がほとんどです。
しかも、大きな出来事というのは、大概悪い事。
その悪い事を情報として受け取る事が多いので、
その悪い事がイメージになってしまいます。
このイメージによって、
実際とのギャップが生まれるんではないでしょうか。
という事は僕たちが持っている様々なイメージは、
実際に、見て、聞いて、感じる事で変わっていくのかもしれません。
それを、イラク人の青年と出会った事で体感しました。
何かについて自分が持っているイメージは、
あくまでもイメージで実際と異なる事は往々にしてあるんでしょう。
そうであれば、実際を知る事は、
自分のイメージを変え、自分の世界観を変え、自分の行動を変え、
自分自身を大きく変える可能性がある事なのかもしれないですね。
そんな事を感じさせてくれた彼らと記念撮影。
それから、なんと時計をもらいました。
この時計を見た時に僕たちと出会った事を思い出して!
という事みたいです。
なんか素敵だなー。
日本人同士の関係性で、
なかなかこういうのってありません。
人をもっと好きになった気がしました。
ローマ劇場の近くにある小さい円形劇場へも行ってみました。
が、単なるミニ劇場っていう感じ。笑
素敵な出会いに心洗われた僕たち。
晴れ晴れした気持ちで宿へ戻ります。
その途中で見えたローマ劇場の全容。
宿で昼食。
食べる物は全て地元のお店で買ったもの。
なかなか美味しいです。
ふと山田さんの顔を見ていると、唇が腫れ上がっています。
どうしたの?!
と聞くと、アレルギーがある食べ物を食べてしまったかもしれないとの事。
お腹も痛くなってきたようで、山田さんはトイレに向かいます。
相当痛そう。
3分後くらいに、山田さんの声がトイレから聞こえてきました。
山田さん)りょうくんッ!!救急車呼んでッ!!
えぇぇぇぇぇぇえええええええーーーーーー!!!!!!!!
僕も焦ってトイレの前に駆け寄ります。
僕)ゆきちゃん、大丈夫!?
山田さん)だめッ!!本当お腹痛いッ!!これヤバいかもッ!!
救急車を呼ぶにも僕たちは携帯を持っていない。
どうしよう。
ルアイさんだ!!
ルアイさんに山田さんの状況を伝え、救急車を呼んでもらうようお願い。
すぐに携帯で救急車を手配してくれました。
10分後に救急車が到着。
ただ、救急隊員、全然急いでる様子ねぇッ!!
ルアイさんが状況を説明してくれ、山田さんと救急車へ乗り込みます。
山田さんは「救急車呼んでッ!」と言った時より
腹痛は良くなったものの車内ではぐったり。
そんな山田さんに、質問する事があったらしく、
救急隊員が山田さんを起こそうとします。
その時に彼がした事は
まさかのデコピンッ!!
山田さんはもちろんブチ切れ!!
痛ってぇなぁー!!
と言って、救急隊員の腕をぶん殴りました!!
その後、彼が携帯の翻訳アプリで、山田さんに謝罪して欲しいと、
僕に伝えてきたのできっと悪気はなかったんだと思います。
イスラム教が多いヨルダンでは、
男性が女性に触れる機会がほとんどありません。
そのため、山田さんへの触れ方も分からなかったんでしょう。
その結果がデコピンした。笑
病院に着く頃には腹痛も治まってきたようで、
診察は受けたものの薬をもらわず宿に帰る事に。
何はともあれ、大事に至らなくて良かったです。
おそらく今回の腹痛の原因はこいつ。
お店で美味しそうに売られていて大量購入したオリーブです。
山田さん曰く、アレルギー食物であるナッツのような物が
入っていたんじゃないかとの事。
海外の食べ物には、注意しましょう。
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