ザンジバル島の青年海外協力隊「タクさん」。野球の普及活動が本当に凄い!!

 

 

タンザニアのザンジバル島に来た目的の一つ。

 

 

 

それは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青年海外協力隊に会うぅぅぅぅうううう！！！！

 

 

 

 

 

という事で、タンザニアのネワラで理学療法士として、

青年海外協力隊の活動をする吉野さんにご紹介頂いた「タクさん」に会いに行きます。

※吉野さんの活動の様子はこちら

→国際協力について考えてみる。ボランティアって何？貧困って不幸なの？

 

 

タクさんとは、

ザンジバル島のストーンタウンで待ち合わせ。

 

 

待ち合わせ場所にいらっしゃったタクさんの第一印象。

 

 

優しそうな方！！

 

 

理学療法士として活動している吉野さんが、

タクさんは本当良い方なんです！！と力説されていたから、

その先入観もあったかもしれません。笑

 

 

もし、タクさんから何か頼まれ事をしたら、

同期全員、快く受けいれると思います！！※タクさんはみんなに優しい方だから

ともおっしゃてました。

 

 

 

 

吉野さん、相当タクさんの事好きですッ！！笑

 

 

ラ、ラブではなくて、ラ、ライクの方ですよ！

 

 

そんなタクさんのお宅に

今晩泊まらせて頂ける事になったのでバスでお宅へ向かいます。

 

 

ザンジバル島に協力隊の方が来た時には、

その方々も泊まったりするみたいです。

 

 

だからだと思いますが、

室内用サンダルが6足くらいありました。笑

 

 

◼︎青年海外協力隊としての活動内容

 

活動の様子を見せて頂くために、

タクさんが活動している大学へ連れて行って頂く事に。

 

 

その途中、大学に行く時にほぼ毎回飲んでいるという

お気に入りのコーヒーをご馳走して頂きました。

 

ザンジバル特製生姜入りコーヒー！！

 

 

風邪に効き目抜群！！

そんな味がしました。笑

 

 

バスに乗って、

到着したザンジバル大学。

 

ここがタクさんの活動の場。

 

 

タクさんは、ザンジバル島の大学で

体育教師を目指す学生に対して授業を行っているんです。

 

 

タンザニアでは、今まで体育という教科が重要視されておらず、

今の大人達は学生時代に体育をほとんど経験してきていないんだとか。

 

 

ただ、実は体育って重要。

 

 

タクさんからのお話であったのが、

タンザニア人は「集団で協力して行動」するのが不得意という事。

 

 

じゃあ、なんで苦手かっていうと、学生の頃に

体育を経験していないのが大きいんじゃないかという事なんです。

 

 

体育の授業って、集団で行動するじゃないですか。

 

 

ウォーミングアップや準備運動もそうだし、

集団スポーツだってやりますし。

 

 

そういう集団で行動する機会が、

「集団で協力して行動する力」を育むんじゃなかろうかという事なんです。

 

 

 

だから、体育という授業を受ける機会がなかったタンザニア人は、

「集団で協力して行動」する事が不得意なのかもしれません。

 

 

ただ、現在ではタンザニアにおいて体育が重要視されつつあって、

体育教師を養成する為の専門的な授業を受けられる大学が

増えてきているんだそう。

 

 

タクさんは、日本で保健体育の高校教師をされていたので、

その経験を生かしてザンジバル大学で体育教師養成の為の授業を行っています。

 

 

具体的には、体育の授業の進め方について等です。

準備運動の仕方、なぜ準備運動を行うのか、体育の授業では

どんな種目（スポーツ）を行うのか等を、実践を通して伝えています。

 

 

 

まずは、大学の敷地を案内して頂きました。

敷地は予想を遥かに超えて広く、庭を整備するスタッフなんかもいました。

 

 

綺麗に整備された庭の奥には、校舎が。

 

校舎の中は、めちゃめちゃ綺麗。

ただ、今は学校が長期休みの期間なので、

学生がいなくて校舎内は閑散とした雰囲気です。

 

 

教室には、ホワイトボードや

学生が座る椅子が設置されています。

 

ここも校舎内と同様、

タンザニアの町中からは想像できない程綺麗。

 

 

すごいな〜、と思うと同時に、

ある程度お金がないと大学には入れないのかなーとも思いました。

 

 

この部屋がタクさんの活動の拠点。

 

ここで、事務処理や教材準備などをするみたいです。

 

 

他には、サイエンスを学ぶ校舎や

 

 

図書館などがあります。

 

 

図書館には、本棚に並べられた本。

 

本棚にはスペースが余っていて、まだまだ本を増やせそうな感じです。

 

 

日本の図書館と比べたら、

本当、スッカスカです。

 

 

タクさんも知らぬ間に

図書館の入り口に設置されていたゲート。

 

本の無断持ち出しをチェックするものでしょうか。

 

 

大学の敷地を歩いていると

タクさんがコンンクリートの道で立ち止まります。

 

そして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タクさん）ここで授業をやるんだよ。

 

 

 

 

！！！！

 

 

 

 

 

 

コ、コンクリートの上でぇ？！

 

 

 

 

大学の敷地に体育館やグラウンドがない為、

それ以外の場所で授業を行うしかないんだそう。

 

 

そこで使う事になった場所がここ。

ここで、バレーボールやテニスの授業を行います。

 

 

この授業は、体育の授業で行うスポーツを

学生が学ぶ為の授業ですね。

 

 

でも、普通バレーボールは体育館、

テニスはテニスコートでやりますよね・・・。

 

 

 

僕）コンクリートの上で、どうやってテニスとかバレーボールするんですか？

 

 

 

 

タクさん）石使って、コンクリートに線描けばコートできるのよ。

 

 

と言って、そこらへんに落っこちていた小石を拾います。

 

 

そして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガリガリガリッ！！

 

ほんまに線描けとるぅぅぅぅううう！！

 

 

 

この描いた線をコートに見立てて授業を行うんだそう。

 

 

いやぁー、青年海外協力隊って本当大変っす。

ほとんどの場合、日本より整っていない環境で活動していくわけですから。

 

 

そんな環境だから、創意工夫が必要になってきますよね。

要するに自分で考える力が必要になってくるって事です。

 

 

これは、バイタリティーがあって能動的に

動ける人じゃないと難しいかもしれないですね、きっと。

 

 

ただ、そういう人にとっては、青年海外協力隊の活動は自分の裁量の幅が広いから、

やりがいをもって活動できるんじゃないかと思います。

 

 

◼︎個人としての活動

 

青年海外協力隊は配属先の要請に対して、活動を行います。

言わば、それがやらなければならない活動という事です。

 

 

ただ、それ以外は自由度が高いらしく、

個人としての活動をしている協力隊員の方もいます。

 

 

そんな中、タンザニアのンダンダで理学療法士として活動するサユリさんは、

日本語の先生という活動を自主的に行っています。

※サユリさんの活動の様子はこちら

→タンザニアの理学療法士に会いに行ったら、日本語の先生に変身していた!!

 

 

そして、タクさんもそんな自主的な活動をしているんです。

 

 

それは、

 

 

 

 

 

 

野球の普及活動！！

 

 

 

 

 

野球（ヤキュウ）の普及（フキュウ）って、

なんか韻踏んでるぜッ！！

 

 

 

 

YHEッ！！チェケラッ！！

 

 

 

 

ザンジバル島では、野球はマイナー中のマイナー。

競技のルールはもちろんの事、バットの振り方や

グローブの使い方も知らない人がほとんどなんだとか。

 

 

タクさんは、元沖縄の高校球児で、

教員をしていた高校では野球部を担当していました。

 

 

ご本人も、

「人生で野球ばっかりしてきた」

とおっしゃってました。

 

 

そんな経験から、「ザンジバル島でも野球を広めたい」

という想いを行動に移しています。

 

 

 

 

要するに、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野球（ヤキュウ）を普及（フキュウ）！！

しているわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

YHEッ！！チェケラッ！！

 

 

 

 

 

AHッ！！

 

 

 

そんな事で、タクさんが作った

野球チームの練習を見学させてもらえる事になりました。

 

 

チームのメンバーに配るユニフォームを

袋いっぱいに詰めて、練習場へ向かいます。

 

 

練習場の往復には、こんなバスを利用します。

 

日本にはない好奇心をそそる乗り物で、

なんかワクワクしちゃいます。笑

 

 

風を感じながら走るのが、爽快です。

ただ、長時間乗車はお尻痛いから無理♪

 

 

バスから降りたら、木々が茂る方へ。

 

この先に、本当に練習場なんてあるんでしょうか・・・

 

 

あるんですッ！！（ジョンカビラ風）

 

 

 

 

そこには、数名の子供達が。

どうやら、今日は人数が少ないみたいです。

 

 

 

でも練習は、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あるんですッ！！（ジョンカビラ風）

 

 

 

 

タクさんの指示のもと、練習が始まります。

 

まず、驚いた事が靴を履いていない子供がいる事。

地面には石ころもあるだろうし大丈夫なんだろうか。

 

 

少し心配になります。

でも、そんな事を気にしないのが、子供の良い所なのかもしれませんね。

純粋に野球を楽しめれば。

 

 

ゴロを取って送球する、

という練習が始まりました。

 

 

一列に並んで、正面から来るゴロを待ちます。

 

この列を見ると、

サッカーの格好をしている子供が多い事がわかります。

 

 

ザンジバル島では、野球はまだまだマイナースポーツなので、

サッカークラブに所属しながら、野球にも興味があるから

野球の練習に参加しているという子供も多いそう。

 

 

もちろん、野球を一番に考えて

野球だけをしている子供達もいますけどね。

 

 

 

 

 

子供達にアドバイスをするタクさん。

 

 

格好良いっす！！

 

この手首のフォロースルー野球絶対お上手っす！！

 

 

続いては、バッティングの練習。

全員を集めて、バットの振り方を実際に見せて伝えます。

 

子供達の表情は、真剣そのもの。

腕組んでちょっと偉そうにしてる子もいますけど。笑

 

 

ちなみに、このバットや子供達が使っているグローブ、

ボール等は全て無料で準備した物。

 

 

というのも、タクさんが日本の高野連と繋がりがあったので、

野球道具一式を無償でザンジバル島まで送って頂いたんだそう。

 

 

ただ、単に繋がりがあるだけで、

無償で野球道具を提供してくれるなんて事は普通ありません。

 

 

きっと、タクさんの「ザンジバル島で野球を普及したい」

という想いがあって、それが高野連の方々に伝わったからなんだと思います。

 

 

 

 

必死にバットを振る子供。

 

ちなみに、彼はサッカーが本業です。

 

 

野球に専念している先輩が、

サッカー本業の子供に指導する場面。

 

微笑ましい光景ですね♪

 

 

 

 

おい！少年ッ！

 

 

 

この先輩からのアドバイスの成果、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きっと、発揮するんだぞぉぉぉおおおおお！！！！

 

 

 

今回、タクさんにお世話になって、

まず感じた事はタクさんの人柄の良さ。

 

 

誰に対しても平等に接する方。

そんな印象を持ちました。

 

 

青年海外協力隊としての活動に対して信念を持ってらっしゃいますし、

それ以外の野球普及活動にも力を注いでいます。

 

 

後者に関しては、ほぼ0の状態からスタートして、

2年もしない内に野球チームを作っています。

役所へ申請をして野球の連盟も作ったんだそう。

 

 

何かを0から始めるって、本当に凄い事だと思います。

勇気も必要ですし、周囲を巻き込む求心力も必要です。

 

 

本当、なかなかできる事じゃないと思います。

そんな事をやってのけるタクさんにお会いできて、

刺激になりましたし勉強になりました。

 

 

タクさんは、2016年4月から日本の高校に戻られるという事ですが、

愛のある指導をビシバシ、

生徒さんにされるんじゃないかと思います。

 

 

 

 

子供の進学先を迷っているお母さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タクさんの高校に入学させれば間違いありませんッ！！