今日は、世界遺産エローラ石窟群へ。

 

 

僕たちの宿泊先デブプリヤから徒歩5分ほどの所にある、

セントラルバスパークからエローラ行きのバスが出ています。

 

 

昨日、アジャンタからセントラルバスパークに戻ってきた時に、

スタッフに出発時間を聞いておきました。

6時が始発で、それ以降は1時間毎に出ているとの事。

 

 

エローラへバスで行くのにかかる時間は、45分くらいなので

僕たちは少し遅めの8時発のバスで向かう事にしました。

料金は片道32ルピー。

 

 

バスで揺られる事、約45分。

エローラ石窟群に到着です。

 

 

昨日のアジャンタは入口が分かりにくかったんですが、

エローラはバスで到着した場所からすぐ近くに入口があります。

 

 

チケットを250ルピーで購入し、いざ観光開始です。

 

 

【エローラ石窟群について】

エローラ村の垂直な岩肌を彫って造られた石窟寺院群の事。

合計34の石窟が存在し、仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の石窟寺院が共存しています。

特に有名なのが、第16窟のカイラーサナータ寺院。

建設にかかった歳月は、なんと100年以上です。

 

 

 

まずは、東側に位置する仏教の石窟へ。

仏教の石窟は7〜8世紀にかけて造られたもので、第1〜第12窟までがそれにあたります。

 

 

仏教石窟群の一部。

 

垂直な岩肌を彫り進めて、造られた事がよくわかります。

 

 

【第5窟】

 

エローラ最大の内部空間を持ち、幅18mが奥行きが36mだそう。

講堂として使われていたとか。

 

 

【第10窟】

 

石窟の中心にはストゥーパ（仏塔）があります。

天井があばら骨のようにも見え、少し不気味で別世界にいるような感覚を持ちました。

 

 

【第12窟】

 

3階建ての石窟。

外観がアパートのようにも見える不思議な石窟です。

 

 

この石窟の中には、多くの仏像が彫られています。

 

 

 

 

続いて、入口付近に位置するヒンドゥー教の石窟へ。

ヒンドゥー教の石窟は6〜9世紀にかけて造られたもので、第13〜第29窟までがそれにあたります。

 

 

【21窟】

 

ナンディ像が石窟の前に置かれています。

 

 

石窟内から見たナンディ像。

 

ちょっと怖いです！！笑

 

 

27窟から29窟へ繋がる渡り廊下。

 

崖崩れの影響か、僕たちが行った時には通行止めになっていました。

 

 

そのため、27窟から29窟へは少し歩く事になりました。

5〜10分くらいですかね。

 

【29窟】

 

 

入口には印象的なかわいい像があります。

 

 

ついつい、ふざけた写真を撮ってしまう癖が。

 

しかしながら、壁のシヴァ神との一体感は抜群です。

 

 

29窟は非常に広く、石像なども多数あります。

そのため、観光客がわんさかおります。

 

 

そして、現地の人にとって、日本人は珍しいせいか

一緒に写真を撮ってほしいとよく頼まれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よって、こんな事になりました。

 

核家族！ダメッ！絶対ッ！

と訴えてくるようです。

 

 

 

 

続いて、西側に位置するジャイナ教の石窟へ。

ジャイナ教の石窟は9世紀頃に造られたもので、第30〜第34窟までがそれにあたります。

 

 

29窟から30窟までは1kmくらい距離があるので、リクシャを使う人がほとんど。

しかし、僕たちは節約しなければなりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、山田さんは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山梨の山ガールだからねッ！！

 

 

 

長距離を歩く事にも慣れています。

 

 

よって、気温40度を超える中、ジャイナ教石窟群へは歩いていく事に。

 

 

【32窟】

 

中庭にある神殿です。

 

 

神殿の、すぐ側には印象的な象の彫刻。

 

 

石窟内には様々な彫刻が存在します。

 

 

 

もしかしたら、この写真を載せる事で

PTAから指導が入るしれませんが、せっかくなので載せます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PTAの皆さんごめんなさいッ！！

 

ジャイナ教石窟にはいくつか裸体の像が存在しました。

裸体は「無所有」の象徴なんだとか。

 

 

 

 

そして、最後はエローラ石窟群のメイン。

ヒンドゥー教の【16窟】であるカイラーサナータ寺院。

 

カイラーサナータ寺院は、巨大な一枚岩を上からくり抜いて造られています。

この寺院を作るには、なんと20万トンの岩を掘り出し、約100年の歳月を要したと言われています。

当時のインド人の平均寿命は30際だったので、3世代〜4世代に渡る大工事です。

そして、用いられた道具はノミとカナヅチだったと言います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アジャンタ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

＝（イコール）

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男のロマン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

＜（大なり）

 

 

 

 

 

 

 

 

カイラーサナータ寺院

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アジャンタ ＝ 男のロマン ＜ カイラーサナータ寺院」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい！！この公式テストに出ますッ！！

 

 

 

中に入ると美しい彫刻が。

 

 

とんでもない規模と迫力です。

 

 

全くもって写真に収まりきるはずもありません。

 

 

寺院の周囲にある通路からは、寺院の土台部分に配置された像が見えます。

 

この写真に写っている造りだけでも、人間の手によるものだなんて思えません。

アジャンタ以上に人間の力の偉大さを感じる事ができました。

 

 

後から知った事ですが、カイラーサナータ寺院を上から観られる場所があるそう。

これを事前知らなかった事が、悔やまれます。

 

 

ただ、人間の果てしない可能性を感じる場所に来られただけでも、

十分価値のある経験ができたと思っています。

 

 

 

【インド世界遺産　エローラ石窟群】

おすすめ度：（星4つ半）

国／地域：インド／アウランガーバード

遺産種別：文化遺産

世界遺産登録年：1983年

入場料：250ルピー

《感想》

仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教という複数の宗教が共存する場所が

世界的に見ても貴重だと思います。石窟内部からも各宗教が異なる事を体感できます。

また、34の石窟の中で、カイラーサナータ寺院は必見。

約100年の歳月をかけ、ノミとカナヅチで作ったなんてとんでもない偉業です。

僕たちは知りませんでしたが、カイラーサナータ寺院を

上から見下ろせる場所があるようなので、是非そこに行く事をオススメします。