入国前からスーダンの人は優しいよ。と噂に聞いていましたが、
中東からきたためか(イスラム教の人は優しい人が多い)
他の国との差がイマイチ分からずにいました。
それでも、カッサラーに来て、
スーダンのいい所が少しずつですが見えてきました。
ただ、同時に、安宿のクオリティやこの暑さにもそろそろ限界が見えてきました。
アキさんも私も体調がすぐれない。
だけど、頑張って移動して、観光して…!
そんな、日々を過ごしてきたため、
精神衛生上あまり良くない状態になってきました。
カッサラーは1泊にして早くエチオピアに抜けちゃおう!
いつからか2人はこう考えるようになっていました。
あまり好きになれていなかったスーダンですが、
ここにきて、場所の良さも、人の良さも思い出したかのようにポンポン出てきて、
唯一それだけが心残りです。
もう少しスーダンを味わってもいいかな?という気持ちと、
もうスーダンはいいや!って気持ちが自分の中で交錯していました。
もう少しスーダンを…なんで今まで思いもしなかったから、
自分でもびっくりしています。
でも、決めました!
私たちスーダンを出て、エチオピアに向かいます!!!
決め手は…やっぱり暑すぎる!笑
そして、宿が怖いくらい汚いor普通のホテル(高い)と選択肢がない事。
いくら素敵な国でも、値段や気候、人柄的に過ごしやすくないと、
長い間滞在するのは難しいですね。
さて、スーダンのカッサラーからエチオピアへいく事にしましたが、
どうやら国境の街がえげつないくらい汚い宿&超ぼったくりとの情報です。
エチオピアは世界三大ウザい国(インド・エジプト・モロッコ)を差し置いて、
世界で最もウザい国とも言われています。
素晴らしい名誉ですね。
ウザいの定義とか良くわかりませんが、
三大ウザい国と比較して、観光客が少ないため
行ってみて初めて「ウザッ」となるようです。
そんな、エチオピアは1人あたりのGDPが$518(2013年)と
世界平均の5%にも満たない最貧国。
最近は経済発展も著しく、物価も高騰してきているようですが…
ちなにみに2015年9月末、首都アディスアベバに路面電車が開業したそう。
でも、アディスアベバでもロバが走っていたり…そんな感じです。
首都でもそんな感じの国なので、
国境の街メテマは、もうね…。
そして、もう一つ有名なのは、
南京虫(ベッドバグ)パラダイスという事。
日本にいた時は聞いた事もない虫の名前でしたが、
世界中のベッドの中に潜み、
夜な夜な這い出ては身体中を歩きながら血を吸っていくという虫です。
その痒さったらない!!!と、
たくさん見聞きしていたので、
出来れば会いたくありません。
でも、国境の街メテマではどの宿に泊まっても南京虫にやられるんじゃないかとの噂。
そして、確実に正規の値段で泊まる事が出来ないらしい。
せっかく体を休めに行こうと思ったのに、
行った先はさらに地獄とか…無理です!!!
アフリカで休もうと思ったのがいけなかったのかなぁ。
とにかく、国境の街メテマは確実に泊まりたくないと3人で一致団結!
1日で抜けきれるか分からなかったけど、
国境から4時間ほどのゴンダールという街を目指して出発する事にしました!
ゴンダールまではハルツームからのバスと合流するゲダレフまで行き、
国境の街メテマ(スーダン側はガラバットという街)経由で行くのが良さそうです。
ホテルのお兄さんにゲダレフまでのバスの時間を聞きますがわからないと…。
でも、ここはスーダン!!!
お兄さんはちゃんと「誰か」に聞いて後で教えてくれると言ってくれました。
優しい!!!
そして、聞いてくれた時間は6時出発との事。
5:30にタクシーまで手配してくれました。
やっぱりカッサラーに来て、
どんどんスーダンの優しさを感じる事が出来るようになって来ました。
と、思い来や翌朝タクシーは来ませんでした。
エジプトでもこんな事あったな…ヨルダンでも(以下同文)
ムスリムは優しいけど、ちょっと適当なのです。
慣れました!(強がり)
急遽ホテルのお兄さんが捕まえたタクシーで10分ほど、バスターミナルに到着。
まだ、時間があったので
朝からシャイ❤️
スーダンで朝からシャイを嗜むのがとても好きになりました。
スーダンで朝活!!おしゃれ女子じゃね?
シャイで一服はアキさんの影響。
ハルツームでもこんな感じ
そして、空が明るみ始めた頃
ホテルのお兄さんが言っていた通り6:00頃出発しそうなバスがありました!!!
今まで乗ってきたバスに比べらた、ちょっと心もとないけど、
早速バスに乗り込んで待ちます。
なかなか出発ないため、バスの運転手に時間を聞くと
「7:30に出発だよ~🎶」
うそーーー!!!
今、まだ6時前ーーー!!!
スーダンは早朝のバス好きだったじゃん!
なんで、なんで、最後に裏切って朝ゆっくりしちゃってんの?笑
と、いう事でカッサラーからゲダレフ行きのバスは、
満員になり次第発車する系のバスですのでご注意を。
早く行かないと国境しまっちゃうよ~(泣)
約3時間でゲダレフに到着。
到着したバス停からガラバット行きの乗り合いバスが出るスーク向かいます。
タクシーもあったけど、地元の人が乗る乗り合いトラック(荷台に乗るパターン)でいく事に。
ただ「スーク!スーク!ガラバット!ガラバット!」と言っていたんだけど、
残念ながら違うスークに到着。
たくさん乗り合いバスやバンがあって、
みんなで探しましたが結局違うスークから出ている模様。
今度は、乗り合いバンで移動します。
なんとかガラバット行きのバスを発見!!!
バスはボロいけど、
ちゃんと紙でチケットを発行してくれたので安心です。
でも、この時点で12時を過ぎています。
イミグレーションは18時まで開いているそうですが、
ゴンダール行きのバスは16時を過ぎたら乗れない可能性があるとの事。
泣きたいよ~。
うろたえていると、アキさんは「一服してくるわ~」と余裕の対応。
神です!!!
もはや、旅に慣れすぎて神にみえます!!!
しかも、帰りがけに
「ファラフェルサンドこうてきたでぇ」
「めちゃうまいから、ゆきちゃんも食べてみぃひん?」
と、食料までゲット!
優しい関西弁に癒されます。
私はというと、今日中にゴンダールに着きたい一心から食欲が減退していました。
これ、かなり珍しく、かなり切羽詰っています。
普段は四六時中ご飯の話をしていて、
四六時中ご飯を食べている私がお昼ご飯を食べない?!
いや、結局食べました。
食べたんかい!!!
体が資本ですので、食べないとね。
イスラム圏を抜けるため最後のファラフェルサンド。美味しかった。
結局、スーダン側の国境ガラバットには15:10に到着。
後は、イミグレーション通って、両替して…余裕だな!
!!!
誰だ!余裕って言ったのは?
ここはアフリカです!
スーダンのイミグレーションを抜け、
スーダン側で両替をしたら
(レート悪いがエチオピア側で両替出来ないとの噂)
もう、16:00過ぎとるーーー!!!
国境の街メテマで1泊??
最悪の事態が頭をよぎります。
絶対やだ!
不安を隠しきれない中エチオピア側のイミグレーションへ。
え?どこ?この木の中?
一応、イミグレーションはこっちだよ!と看板はありますが、
明らかに森の中に案内されています。
おそるおそる中に入ってみると…。
ジャングルの中の掘建て小屋!!!
よく言えば、木で出来たオープンカフェみたいなイミグレーションです。
イミグレで指紋採ったり、PCに登録すると聞いていたので、
あまりのギャップに開いた口が塞がりません。
ちなみに、税関は青空税関。
エチオピア人、自然大好きなんだ!!!
時すでに16:30。
絶望的だ…。
ゴンダール行きの乗り合いバンは意味からみて丘の上ほど遠い場所にあります。
一かバチか3人でバジャジ(トゥクトゥク)に乗り込み行ってみる事に!
バジャジの兄ちゃんに
「ゴンダール!ゴンダール行きのバンまで連れてってね!」と必死に頼み込んで、
そしたら、
あった~~!!!
奇跡!!!
しかも、許容範囲の金額(荷物込み)を提示してくれた優良ドライバーでした。
ただし、荷物を上に乗せてもらうと
「100ブル!100ブル!」と荷物代を請求してくるヤツらが!!!
ってか、誰ですか?
何も仕事していない、その辺に立っているお兄やんが
「100ブル!100ブル!」と荷物代を請求してきます。
そして、しつこい。
でも、しつこさで黙っていないのはこの男!!!
日本一しつこい男、篠崎。
エチオピア人がたまに発する
メガラッチョ!
と、言う言葉をどこかで聞いたらしく
メガラッチョ!
メガラッチョ!
と、100ブル男共に応戦!
メガラッチョ!
メガラッチョ!
さすがは、ノリの良いエチオピア人。
メガラッチョ!
メガラッチョ!
と100ブルの事なんか忘れてメガラッチョ大会開始。
TVの中から出来きたであろう、ジャッキー・チェーンの手下と思われる男(エチオピア人目線)
その男が発する
メガラッチョ!
メガラッチョ!
は、子供にも大受け。
バンの周りには人だかりが出来ていました。
エチオピア人は根っからピュアな人種なのかもしれません。
とりあえず、エチオピア人はお金になりそうな時はしつこい&ウザい事は確認出来ました。
さて、このバンに乗る事さえ出来れば、後はゴンダールに着くのを待つだけ✨
距離的にはあまり遠くないゴンダールですが、
このおかげでやたらと時間がかかります!
エチオピアに入り突然緑が増え始め、
見える動物がラクダから牛や羊といった動物に変わりました。
また、いろんな場所で人の乗り降りがあるため余計時間がかかります。
そして、乗り物に慣れていないエチオピア人は、
車内でおかまいなしに吐きます。
一応、ビニール袋は用意してあって、
具合が悪くなるとその中に吐いていました。
ただし、エチオピアのビニール袋は物を入れる考慮をせず、
ビニール袋が持つ限界まで伸ばした袋なのでスグに破けます。
物が入ったビニール袋は窓から”ぽーい”。
途中で雨が降り、さらにテンションが下がった夜8時、
ようやくゴンダールに到着しました。
ドライバーにはバス停の手前の
「ミケルホテル(マイケルと書いてミケルと読みます)」で
降ろしてもらうようにお願いしておきましたが、
3人で200ブル(約1,200円)と、雨に漬け込んで高値を言ってきたのでここでお別れ。
街灯も何もないゴンダールの街と、暗闇に紛れる黒い顔が怖さを増大させます。
バジャジの兄ちゃんと交渉して50ブル(約300円)でホテルまで行ってもらいました。
エチオピアは国民の60%以上がキリスト教徒。
さすがにスーダンみたいに満室って事はないよね~
と、期待を込めながらレセプションへ。
ハロ~。
オ~ウ。
今日は満室なんだ!!!
WHAAAAAAAAAAAAT!!!!!!!!!!!!!
不幸は続くものだ。
幸いすぐ近くのL-Shape Hotelで3人部屋(最後の1部屋)が空いていたため、
そこへチェックイン。
※ホテルの情報は以下URLで確認できます。
http://and-sekaiissyu.com/ethiopia-gondar-hotel-information
こうして、長い1日が終わるので…
終わらないよ!
だって、
スーダンからエチオピアに来るのを急いでいたのは、
エチオピアではビールが飲めるって思ったから!
(スーダンは厳格なイスラムの国なのでお酒が売っていない)
しかも、安いらしい!!!
と、言う事でさっそくホテルのレストランへ。
1本14ブル(約74円)。
わ~い!久しぶりのビールだ!
素敵✨
エチオピアは5年間イタリアに占領されていました。
その名残でパスタを食べる事が出来ます。
でも、これはミートソース味の素麺でした。
なにはともあれ、頑張って移動した甲斐がありました!!!
ありがとう。これでゆっくり寝られます!
【移動情報】
・カッサラーの街中→バスターミナル
タクシー 1台20ポンド(約円) 約10分
・カッサラー→ゲダレフのバスターミナル
大型バス 1人33ポンド(約円) 約2時間40分
満員になり次第出発
・ゲダレフのバスターミナル→スーク
乗り合いトラック 1人2ポンド(約円)
・着いたスーク→本来ガラバット行きのバスがあるスーク
乗り合いバン 1人2ポンド+荷物代4ポンド(3人分の荷物)
※ゲダレフのバスターミナルからガラバット行きのバスがでるスークまでタクシーで25ポンド
・ゲダレフ→ガラバット
小型バス 1人20ポンド(約円) 約3時間
満員になり次第出発
・国境(ガラバット→メテマ)
徒歩
・国境→メテマのバスターミナル
バジャジ(トゥクトゥク) 1台20ブル(約120円) 約2〜3分
・メテマのバスターミナル→ゴンダール
乗り合いバン 1人100ブル(約600円)荷物代込み 約3時間40分
※エチオピアは荷物込みかどうか要確認
・ゴンダールのバスターミナル→ミケルホテル
バジャジ 1台50ブル(約300円)荷物込み
カッサラーのホテルを5:15に出て、ゴンダールのバスターミナルに20:25に着きました。
両替はスーダン側の両替屋が1スーダンポンド=2ブル、
商店のお兄ちゃんが1スーダンポンド=2.3ブルでした。
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