ブラジルのサルバドールで
毎年2月に開催されるカーニバルに参加する為、滞在している日本人宿「なお宿」。
※なお宿の情報はこちら
およそ1ヶ月後の本番に向けて、
オーナーなおやさんのもと太鼓の練習が始まりました。
サルバドールのカーニバルは、ブラジル三大カーニバルの1つ。
リオとレシフェで行われるそれが、他2つになります。
そんな中で唯一、
1つのチームとして参加できるのがサルバドールです。
カーニバルでは太鼓を叩くわけですが、
観客はブラジルの音楽で育った現地の人たち。
きっと自国の音楽に相当な誇りを持っているでしょう。
そんな人たちの前でしょっぼい演奏なんてしたら、
きっと、袋叩き間違いなしッ!!
ゆえに・・・
怒涛の鬼練習を乗り越えなければならぬぁいッ!!
という事で、カーニバルに向けたなお宿での日々の練習をご紹介。
基礎練習だけど超重要なバチ練
カーニバル本番では太鼓を叩きます。
太鼓はリズム楽器ですから、
全員が統一された一定のリズムで叩く事が重要。
それを鍛える練習がバチ練。
本番で叩く太鼓は数種類あって、
その分だけバチの種類もあります。
ただ、バチ練は
いきなりそれらを使うわけではありません。
使うのは、コレ!!
この細いバチ。
ヘピという種類の太鼓を叩く為のものなのでへピ棒と呼びます。
これを使って、共有スペースで練習を行います。
参加メンバーが集まって、
床に敷いたマットを一定のリズムで叩く練習。
ほぅら、地味でしょう?!
ただ、地味なんですけど、
これがめちゃめちゃ重要で意外と難しい。
例えば単純に左右交互に叩く練習でも、
数秒たつとリズムが狂ったりしちゃいます。
より複雑な叩き方をした日にゃ、
まともにリズムなんてキープできるわけもありません。
むしろ、その叩き方がそもそもできない。笑
バチ練は地味ですが、最も重要な練習です。
なおやさんの娘さん、
既にバチ練に取り組んでいます。笑
灼熱の地下室で太鼓練習
練習し始めて数日間は本当にバチ練だけ。
1日4時間以上、ひたすらバチでマットを叩き続けます。
日によっては、ほぼ丸1日バチ練しまくる!!なんて日もあるくらい。
そんな日々が続いたある日。
なお宿の地下室での練習が始まりました。
地下室には、本番で使う数種類の太鼓が並んでいます。
最初は担当する太鼓が決まっていないので、
仮で担当を決めて叩きます。
本番で叩く太鼓は、叩きたい太鼓の希望を出した上で、
なおやさんと、練習を見てくれているたかまるさんの判断で決まります。
たかまるさんは、
音楽の専門学校を卒業していてドラムをやっていたので、
今年のカーニバルの練習を見てくれています。
練習の多くはたかまるさんからの指導。
で、時折なおやさんが直接指導してくれるという感じ。
地下室の練習は、防音のため扉を閉めきって行います。
そんな中、数時間に及び15名くらいが
リズムをとるために体を揺らし太鼓を叩き続けます。
もうね、10分もすれば汗だらだら。
で、Tシャツびちょびちょ。
僕はね、脇のニオイで隣の人に迷惑かけないように必死でしたよッ!!
そんな練習を続けた結果どうなるか。
こんなんなっちゃったッ!!
指に血豆が発生。
太鼓をバチで叩くと指がバチに圧迫されます。
それを数時間続けるんで、ほとんどの人が血豆ができちゃうんです。
あと、膝付近のアザ。
これは、腰から垂らした太鼓が膝の内側に当たるため。
ひどい人は、こんなもんじゃないっす。
バチが自分の太ももにあたって、
見てられないくらい腫れる人もいますから。
でも、俺やってる!!感を感じられて良いですけどね。笑
怪我は男の勲章的な。笑
そんな地下室練習。
実は一番しんどいのはこんな怪我じゃなくて精神的な部分。
全体の前の一人一人が太鼓を叩くことがあるんですが、
その中で、「上手くできる人」「上手くできない人」が出てきます。
そりゃ、みんな経験値が違うので当然です。
でも、多くの人の場合、全体の前で上手くできなかったら、
ちょっと恥ずかしいとか、自分全然だめだなみたいな気持ちになりますよね。
こんな気持ちを毎日の練習で感じ続けたらどうですかね?
めちゃめちゃ辛いですよね。
その結果どうなったか。
ゆきさん、号泣。
上手く太鼓を叩けない自分が歯がゆくて、
泣いてしまったんですね。
一回、心が折れると簡単に切り替えられるもんじゃありません。
練習の度に、何度泣いたことか。
その度に、周りのみんなが心配してくれて、
鬼・クソ・ハイパー・スーパ・ウルトラ気遣って頂きました。
ご飯作ってもらったり、
アサイーのアイス買ってきてもらったり、
優しい言葉をかけてもらったり。
本当にみんなに良くしてもらって感謝しています。
ただ、そんな中で一番泣きたかったのは
実は僕だったんですけどね。
ゆきさんが精神的に参っていた事もあってか、
僕、なぜかガチでフラれかけましたからねッ!!
ゆきさん)もう、私たち別れた方がいいと思う・・・。
えぇぇぇええええーーーーー!!!!!
ゆきさん)カーニバルが終わったら別々に旅しよ・・・。
ちょい!ちょい!ちょい!
こんなやりとりがあったんですよー!!
ゆえに、一番優しくして欲しかったの僕ッ!!
まぁ、なんとかそんな修羅場を乗り越える事ができましたけども。
なおやさんも、
けっこー厳しく指摘してくれるので、
それで凹んだりする事もありました。
厳しくしないと良いものが
できないので当たり前ですけどね。
灼熱の地下室練習では、
汗かいて、アザ作って、涙します。笑
体力作りのため海までランニング
天気が良いある日。
なおやさん)天気良いから海、行ってきちゃおうか!
日頃の練習の息抜きも兼ねて、
海までランニングして遊んで来る事に。
ランニングとは名ばかりで、
実際は歩いて行ってもOK。笑
そして、海に到着。
ほぅら、練習感ないでしょ?!笑
今日は日頃の息抜きじゃーい!!
いそっち走り。笑
海と言ったら相撲!!
げんき君とそら君の若者対決です。
はっけよーい!
のこった!
そら君、よっわッ!!(弱い)
そして、なぜかジャイアントスイングの餌食に。笑
可哀想過ぎるやん。笑
練習を見てくれるたかまるさんは、
立場上ここではちょっとクールキャラ。
海を眺め黄昏ています。
だけど、餌食になってました!笑
自分たちでバチを作る
ある日は、自分たちでバチを作ります。
作るのは、メイオとフンドという太鼓のバチ。
僕は、ヘピという別の太鼓だったのでサボってました。笑
スポンジを適切な大きさに切って接着剤を塗ります。
それを重ねてこんな感じに。
これを鉄の棒(持つ部分)に巻きつけて、紐で縛る!!
あとは、オレンジの布を被せ接着剤が乾くのを待つのみ。
メイオとフンドを担当するメンバーは、
お手製のバチで叩く事になるんですね。
愛着湧いてイイネッ!!
初めての公開練習
初めてのお使いッ!!
ではなくて、初めての公開練習をする事に。
なおやさんと良く交流があるサルバドールの
太鼓チーム「スインギ」の敷地を借りて行う事に。
このスインギとの交流が後に僕たちを苦しめる事
この時は知る由もありませんでした。笑
初めての公開練習という事で、
僕を含む多くのメンバーが緊張。
だって、サルバドール市民が周りにいたりしますからね。
しょぼい演奏したら、袋叩き間違いなしッ!!ですから。笑
実際に演奏してみた所、
案の定、みんな緊張ッ!!笑
表情固すぎ。笑
なおやさんも参加して、
公開練習にもより熱が入っていきます。
周りいるサルバドール市民も足を止めて
こっちを見ています。
いやー!緊張するー!
と僕が思っていた所、
まさかの腑抜けたお顔ッ!!
みつるさん流石の強心臓。笑
ただ、
まさみつの顔には無性に腹立つッ!!
今時の大学生は度胸あります。笑
周りで見ている人たちも微笑んでくれたり、
拍手を送ってくれたりしたおかげで、
みんなの緊張も解けてきたみたい!!
予想もしなかった暖かい周囲の反応にビックリです!!
初めての公開練習の様子はこちら!!
最後はスインギのリーダー「イヴァン」と一緒に記念写真!!
緊張したけど人前で演奏するのは気持ち良い!!
そんな事を思った初めての公開練習でした♪
こんなような練習を積み重ねて、
参加するのばサルバドールのカーニバル。
泣いちゃう事もあるけど、
支えてくれる人たちもいるから大丈夫。
唐突にフラれかけても大丈夫ですッ♪笑
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4 comments to this article
ろんいちの相方
on 2016年7月2日 at 12:28 AM -
フラれそうになったとか!爆笑した!笑
うちらの会話で、篠崎くんはフラれたら旅は続けられないんじゃないか?とよく話してるよ〜。
どうか日本に戻るまでにフラれませんよーに!笑
ryohei
on 2016年7月2日 at 8:54 AM -
阿部氏、フラれた張本人は全然笑えないぜ♪笑 そして、なんの話してんのよ!!ただ、俺が、圧倒的弱者だという事を、よくわかってるね!!夫婦円満の秘訣を今度教えて!!
ろんいち
on 2016年7月2日 at 12:57 AM -
かっけー!楽しそー!混ざりてー!
ゆきさんがノリノリで良平君が棒立ちなのはパートの違いかな?どうでもいいけど良平君の髪と髭やばいね。
ryohei
on 2016年7月2日 at 8:57 AM -
いいだろ!!来年の2月、阿部さんと行っちゃえ!!俺の棒立ちに気づく視点、まぁまぁやるね。ゆきさんとはパートも違うけど、それは関係なくて、正確なリズムを刻む事に集中しすぎた為、棒立ちになった!今はもはやホームレスみたいだよ。