とうとう、この日が来てしまいました。
僕が旅に出る前に読み漁った
世界一周本のほとんどに載っていた場所。
本やネットで見る写真のスケール感や、
旅人のオススメ具合が尋常じゃない場所。
その場所は・・・
ヨルダンで絶対に外せない観光スポット、世界遺産ペトラ!!
ペトラは、この地に定住していたナバタイ人によって造られた首都。
歴史には紀元前1世紀頃に登場してくるそうです。
しかし、この地域が建造された正確な年代は、
未だ謎に包まれています。
発掘調査は20世紀始めから行われましたが、2000年の調査段階では、
遺跡の1%程度しか完了していないと推定されているそうです。
2014年にはこの調査は15%まで進んだんだとか。
また、ペトラ遺跡はインディ・ジョーンズの舞台になった事で、
より世界に知られるようになりました。
僕らが宿泊しているバレンタインインでは、
ペトラ遺跡への送迎をしてくれます。
素晴らしいサービスです。
昨日の内に、
7時に出発する送迎バスを予約済み。
6時50分頃に、
バスが出発する宿前のベンチに座って送迎バスを待ちます。
出発予定の7時。
誰も来ねぇッ!!
いきなり、僕の念願を阻む自体発生です。
ただ、どうしようもないので、
とりあえずベンチに座って待つ事にしました。
が、7時15分になっても誰も来ず。
さすがにまずいと思って、
スタッフを起こしに行こうとしますが、その建物には鍵がかかっています。
そのため、スタッフが寝ている宿の共有スペースに
外からアプローチしてみる事に。
運良くその窓が空いていたので、
スタッフの名前を呼び、やっとスタッフ起床。
しかし、肝心のドライバーが見当たりません。
スタッフ曰く、彼は寝ていて電話しても繋がらないとの事。
なんでやねんッ!!
送迎は素晴らしいサービスだけど、質がダメッ!!
ネットの情報にもあったんですが、実は、
過去にも送迎バスが遅れたという事はあったみたいです。
7時出発予定が、7時40分頃に出発する事になりました。
7時50分頃に、ペトラ遺跡の敷地に到着。
まずは、ビジターセンターでチケットを購入します。
1日券を購入。
一人50ディナール。
日本にいる皆さん。
50ディナールって、
約9000円ですよッ!!
9000円あったら、あんな事やこんな事ができてしまうじゃないですかッ!!
世界一周節約MAPの僕たちにとっては、デカい出費です。
でも、いいんです。
のっけから、こんな凄いヤツ見れましたからッ!!
上部のオベリスクの墓は、4本のオベリスクが特徴的。
下部は、葬祭殿のエル・シーク・トリクニウムという建造物です。
この先で、すれ違った馬車。
ペトラは非常に広いので、馬車を利用する観光客もいます。
他にも、ラクダやロバに乗って観光する事もできます。
続いて、現れたのがシークと呼ばれる
ペトラの都市部へと通じる渓谷。
地殻変動で形成された、巨大な裂け目です。
人がいると、その巨大さがよくわかります。
高さは60~100mにも及ぶんだとか。
そして、シークを抜けた先には、
エル・ハズネッ!!
早々に、主役出てきちゃったよッ!!
とはいえ、ここは世界一周で僕が絶対来たかった場所の一つ!!
良平、感動ッ!!
少し大袈裟かもしれませんが、夢が一つ叶った瞬間でした。
エル・ハズネは、ペトラで最も壮麗な岩窟建築。
アラビア語で宝物殿を意味し、高さは約40mにも及びます。
更に進んだ所にいた、休憩するラクダ。
ラクダって、すごく長い足を、
超ぉぉぉーーーーコンパクトにしまえるんです!!
ラクダの上には少年が乗っていますが、
ラクダやロバに観光客を乗せて商売するのは、大人ばかりではなく子供も大勢います。
続いて現れたのが、円形劇場。
岩山を削って建造された劇場としては、世界有数。
約4000人を収容できたと言われています。
更に進み、
右手にある岩山の中腹に見えたのが、王家の墓。
王家の墓は、壺の墓、絹の墓、コリント式の墓、宮殿のモニュメントから成ります。
通りから見た時の、この異なるデザインの連なりは圧巻。
ペトラには、キモ・・・いや、可愛いトカゲもいます。
鮮やかな青と岩の色とのギャップが激しすぎて、
このトカゲはとても目立ちます。
当時、ペトラ一番のショッピングストリートだった、と言われる列柱道路。
ここを通過すると、左手に大神殿があります。
これは、丘に登って撮った写真ですが、数多くの柱が印象的です。
高いものは、15mにも及びます。
大神殿は、ペトラ中心部の代表的建造物の一つです。
この少し先にあるのが、カスル・アル・ビント。
アラビア語で、娘の宮殿を意味します。
高さは23mあり、
ペトラの町で最も重要な神殿とされていたんだとか。
更に歩いて行くと、ある地点に階段が。
どうやら、ここからは登る道になるようです。
30度を超える気温に、登りの道はなかなかハード。
登り道の途中、メインの道を左にそれる道があります。
その先に静かに佇んでいたのが、獅子のトリクリニウム。
入り口の両側には獅子の彫刻が彫られています。
この獅子の彫刻が名前の由来なんだそう。
メインの道に戻り、更に登っていきます。
数は多くないですが、途中の道端にはお土産屋が出ています。
そこでは、ストールを売っていたり、
カラフルな飾り物を売っていたりします。
ただ、オフシーズンという事もあり
この場所には観光客も少ない様子。
観光客が少ないこの場所で、
生活できる程、物が売れるんでしょうか。
この場所でのお土産屋は、相当大変な仕事だと感じました。
登りの道で疲れていた時に、ジュース屋を発見。
これは、もう飲むしかありません。
注文したのはオレンジジュース。
オレンジをその場で絞って作っているので、果汁100%です。
ジュースで喉を潤し、改めて出発。
少し歩くと下る道が見えてきました。
どうやら、この辺りで登り坂は終了のようです。
道が下り坂に変わり、
その道を歩いて行った先に出てきたのは
エド・ディルッ!!
エド・ディル(修道院)は、
なんと高さ約48m、幅47mと、エル・ハズネを凌ぐ大きさです。
エル・ハズネがペトラのメインなんですが、
僕はこれを見た瞬間、
こっちがメインやんッ!!
とツッコミを入れたくなる程の迫力を感じ、
同時に、
エル・ハズネごめんッ!!
という懺悔の念が芽生えました。
エド・ディル(修道院)は、キリスト教の礼拝堂として
使われていた期間があり、後背部の壁面に十字架が刻まれています。
それが、修道院の名前の由来だそうです。
中の彫刻には、無数の落書きの跡。
貴重な建造物の価値が下がってしまいますね。
ちなみに、エル・ハズネから、ここまでは、
歩くペースにもよりますが、1〜2時間くらい。
この先には、ビューポイントがあるらしく、
疲れてはいましたが、せっかくここまで来たのでもうひと頑張りする事に。
ビューポイントの場所はすぐにわかりました。
だって、
VIEWって書いてるからッ!!
ビューポイントには、
ヨルダン国旗と屋根とベンチがありました。
ちなみに、この辺りには他にもVIEWという看板がありました。
おそらく、この地域一帯がビューポイントという事なんでしょう。
ビューポイントからの眺め。
岩山群と、その奥に見える地平線が印象的でした。
ただ、
めっちゃ感動ッ!!
みたいにはならなかったです。笑
ビューポイントから戻る時に見えた、エド・ディル。
やっぱり、こっちがメインや。笑
この後、エル・ハズネがある場所へ戻り、
狂ったように写真を撮りまくりました。
ただ、それでペトラ遺跡観光が終わったわけではありません。
だって、エル・ハズネを上から見たいからッ!!
事前に仕入れた情報では、
エル・ハズネは岩山の上から見られるとの事。
ただし、行き方まではわかりません。
そのため、近くにいたおじさんに聞いてみる事に。
すると、エル・ハズネから往復すると2時間以上かかる事が判明。
現在15時30分。
2時間で帰ってこれたとしても、バスの送迎に間に合わない。
どうしよう。
せっかくだし、行っちゃうかッ!!
という事になりました。
岩山に登る道は、エド・ディルへ続くメインの道を右に逸れ、
砂山を登った先にあります。
ちょうど、王家の墓の辺りです。
砂山を登った先にある、階段を登っていきます。
40〜50分くらい歩いて、やっと拝む事ができました。
上からエル・ハズネッ!!
疲れている中、自力で登ってきた達成感もあり、
本当に素晴らしい眺めでした。
ただ、僕らのペトラ遺跡観光は、
これで終わったわけじゃないんです。
全ては、上からエル・ハズネが見える場所にいた
この少年の一言から始まりました。
少年)10ディナールで入り口までの近道を教えてあげるよ。
これは僕たちにとって、非常に興味深い話でした。
17時に来る送迎バスに間に合う可能性があるんですから。
ただ、10ディナールは高いと思ってお断り。
しかし、4ディナールまで値段を下げてくれたので、
教えてもらう事に。
どうやら、彼が一緒に付いてきて案内してくるようです。
もちろん、この時点でこれから行く道が、
どんな道なのかは僕達は全く知りません。
だから、単純に早く帰れるなら、
4ディナール支払って近道しようくらいの考えでした。
しかし、実際の道は、
こんな場所ッ!!
岩のゴツゴツした部分に手と足を引っ掛けられるものの、
下手したら怪我するような道。
とりあえず近道できればいいやという
僕の考えが浅はかでした。
道無き道を進んでいき、やっと見えてきた正規の道。
しかし、ここが一番危険だと感じた場所。
この道を初めて歩いて来た人が、一人では絶対に渡れない部分があります。
下手したら、そこから地面に落ちて大怪我。
少年に手を思いっきり引っ張ってもらい、
なんとか無事その部分を渡る事ができ、正規の道へ辿り着く事ができました。
が、もう一度、この道を行くかと言われたら、絶対行きません。
本当に危険ですし、禁止されている道なので。
ただ、刺激的で貴重過ぎる経験だった事は、確かです。
この近道のおかげで、なんとか送迎バスにも間に合う事ができました。
この記事で、紹介した建造物や景色の他にも見所はあって
全て見ようとすると、到底1日では回りきれません。
そんな広さにも関わらず、
実はペトラ遺跡の公開されている場所は全体の1%ぐらいに過ぎないそうです。
ペトラ遺跡、マジで半端ない世界遺産です。
【ヨルダン世界遺産 ペトラ】
おすすめ度:
(星5つ)国/地域:ヨルダン/ワディムーサ
遺産種別:文化遺産
世界遺産登録年:1985年
入場料:1日券 50ディナール/2日券 55ディナール/3日券 60ディナール
《感想》
巨大な裂け目であるシークや、一面に広がる巨大岩山、
その岩山から人力で削り出され造られた建造物が圧倒的な非日常を作り出します。
特に、シークを歩いていると突然現れるエル・ハズネ、
そして、それを超えるサイズで圧倒的な存在感を放つエド・ディルは必見。
1日では到底回りきれない程、見所が満載です。
馬車やラクダなどに乗る事もできますが、
自分の足で巡る事でより一層価値が高まる場所だと思います。
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