アブ・シンベル神殿ツアー・・・
催行決定ッ!!
ツアーが催行されるには、
参加者が6人以上集まる必要があったんですが、
なんとか集まったみたい。
僕たちはアスワンで宿泊している
ヤスィーンホテルでツアーの申し込みをしました。
その時点では、僕とゆきさんの2名のみがツアーに参加予定だったので、
ツアー催行最低人数の6名集まるか若干心配だったんです。
何はともあれ、一安心。
ちなみに、一人120ポンド(約1,840円)だった所を、
僕のストーカーのような執拗な値下げ交渉で一人110ポンド(約1,680円)にして頂けました。
あざす!!
ツアー当日の朝。
午前3時20分にフロント前に集合。
一言だけ言わせてください。
早過ぎ。
ヤスィーンホテル近くに来ていたマイクロバスに乗って、
3時30分頃に出発です。
途中で他のホテルのツアー客を乗せます。
そして、出発から10分程でマイクロバスが一旦ストップ。
回りには大勢の警察らしき人たちが。
彼らは大きな鏡を使って、マイクロバスの下を確認し始めます。
そうです。
これは、爆弾のチェック。
テロに備えアブ・シンベルツアーのマイクロバスは必ず、
彼らのチェックを受けます。
チェックをするという事は、
車両に爆弾を仕掛けられる可能性があるという事。
その可能性があるという事は、
車両が何かしらの方法で襲われる可能性があるという事。
その可能性があるという事は、
武装勢力とかがマイクロバス乗車中に突然襲ってくる可能性があるという事。
・・・。
エジプト、クソ怖ぇぇぇぁぁぁぁああああああああ!!!!!!!!
アブ・シンベル神殿に無事到着できるか不安を抱えながら、
警察のチェックが終了しバスは4時頃に再出発。
他のツアー会社のマイクロバス数台と、
列を成してバスは走ります。
最前部には警察車両。
もう、僕は武装集団にびびりまくりです。
道路を走り続ける事、3時間。
7時過ぎにアブ・シンベル神殿の駐車場に無事、到着。
よかッとぅぁぁぁぁぁああああ(よかった)!!
さっそくチケット売り場でチケットを購入します。
一人115ポンド(約1,770円)。
二人で230ポンド(約3,540円)です。
ゆきさんが財布を持っていたので、ゆきさんからお札を預かります。
すると、チケット売り場のスタッフが早く
支払うような素振りで急かしてきたので、
ゆきさんから預かった手元のお札をよく確認せず提出。
すると、
スタッフ)あと、30ポンド足りないよ。
僕)え?
スタッフ)まだ、200ポンドしか支払ってないから、あと30ポンド支払って。
僕)(おかしい!確かゆきさんから200ポンド札と100ポンド札を預かって300ポンド支払ったはずなのに!)【心の声】
僕)いやいや、200ポンド札と100ポンド札で、合計300ポンド支払ったでしょ!
スタッフが僕に100ポンド札を2枚見せながら、
スタッフ)いや、君が出したのは100ポンド札2枚だよ。
スタッフに急かされて2枚のポンド札を渡した僕は、
確実に200ポンド札と100ポンド札を出したか
自信がなかったので、ゆきさんに確認。
すると、
ゆきさん)ごめん、私もちょっとわからない。
どうやら、ゆきさんも僕にポンド札を渡す時、
ぼーっとしていてしっかり金額を確認できていなかったらしい。
しかし、確証はないにしろ200ポンド札と100ポンド札を
支払った記憶があったので、スタッフに改めてそれを主張する事にしました。
僕)さっきも言ったけど200ポンド札と100ポンド札で、300ポンド支払ったでしょ!
しかし、
スタッフ)いや、100ポンド札2枚しかもらってない!
僕)・・・。
200ポンド札と100ポンド札を支払った確証がない中で、
これだけ強気に主張され、これ以上抵抗する事もできず。
結局、追加で30ポンド支払う事に。
自分の中で、納得感がなく気持ち悪い感じがしたまま
アブ・シンベル神殿への入り口で荷物チェックを受けます。
荷物チェック終了。
しかし、やっぱり納得できません。
ゆきさんと話して、荷物チェックをする場所にいた他のスタッフに助けを求めます。
僕)チケット売り場で、おそらく多めにチケット代を請求されたと思うんですけど。
スタッフ)そうか。それじゃあ、一緒にチケット売り場のスタッフのところへ確認しに行こう!
助かった。
なんとかなるかもしれない。
そう思って、一緒にチケット売り場のスタッフへ確認へ。
しかし、
チケット売り場のスタッフ)私が彼ら(僕らの事)を騙すわけないじゃないか!ずっとここで仕事をしてきたんだぞ!
チケット売り場には防犯カメラも付いておらず、事実を確認する事もできません。
結局、納得いかないままでチケット代金の件は終わってしましました。
ゆきさんと僕は自分達の気の緩みを反省。
少し、ヘコみました。
でも、アブ・シンベル神殿は目の前。
もう、切り替えるしかありません。
はい!!
切り替えますッ!!
荷物チェックの場所を越え、
アブ・シンベル神殿がある場所へ歩いて行きます。
ちなみに、アブ・シンベル神殿とは、
新王国時代第19王朝の王であるラムセス2世の命で造られた岩窟神殿の事。
太陽神ラーを祀る大神殿と、最愛の王妃ネフェルタリのために建造された小神殿から成ります。
そんなアブ・シンベル神殿、実は・・・
世界で一番最初に世界遺産に登録された建造物なんです。
1960年代ナイル川にダムを建設する計画によって、
アブ・シンベル神殿は水没の危険にありました。
それを危惧したユネスコが各国の協力を得て救済活動を行います。
1964年から1968年の4年間で運べる大きさに解体され、約60m上の丘に移築されたんだとか。
そして、この移築工事がきっかけで、
世界遺産条約が採択され世界遺産が創設されます。
もしかしたら、アブ・シンベル神殿がなかったら、
世界遺産は生まれなかったかもしれないと考えると
アブ・シンベル神殿スゴくないですか?
アブ・シンベル神殿に辿り着く前に、まず見えてくるのが、
水没の危機の発端になったダム建設計画で造られた人造湖であるナセル湖。
砂だらけのエジプトで見る湖は、
なぜか美しく見えるんです。
別に生き物がいるわけでもない、至って普通の湖なんですけどね。
ボートが通る光景も「なんか、いいなー。」と思いながら見てました。
ここから少し歩くと、岩に彫られた彫刻が見えてきます。
いよいよ、アブ・シンベル神殿も間近か!
と、期待に胸が膨らみます。
そして、見えてきたのがこちら。
なんか、岩が彫られてる場所が二箇所(写真左右)ある!!
左側、絶対それやんッ!!
遠目から見てもわかる像の大きさに
篠崎のテンションが上がります。
少し急ぎ足で、近づいて正面に立ってみると
像、でかッ!!
ちなみに、これがアブ・シンベル大神殿。
4体の像は全て、建設を命じたラムセス2世です。
自分の巨大な像を、同じ場所に4体も建てる彼。
そう。
彼は、
自分大好きナルシスト野郎なんですッ!!
この、幸せナルシシズム王がッ!!
でも、自分を好きっていうのは良いことですね♡
近くから見ると、更に迫力を感じます。
おじさん(写真左下)と比べると、像の大きさがわかると思います。
自分大好きナルシスト野郎ラムセス2世の像が高さ約20m。
大神殿自体の幅が約38m、高さが約33mなんだそうです。
4体の像のうち、左から2対目の上半身は壊れています。
その像に近づいてみると、
なんか、でけぇの2個落ちとるッ!!
壊れた上半身の一部がこの状態で保存されているみたいです。
左のでけぇ塊に、耳があるのがわかるでしょか。
いやぁ〜、
でけぇ。
ラムセス2世像の足元には戦いのレリーフが彫られています。
こちらは、4体の像の間に彫られていた像。
ポーズがエジプト感満載です。
大神殿内にも入りましたが、
残念ながら大神殿内は写真撮影が禁止されています。
でも、係員にダメもとで写真撮って良いか聞いたら、
係員)チップくれたら、いいよ。
こいつクソやッ!!
もちろん、チップなんて渡しません。
でも、おそらく彼にチップを渡して写真を撮っている人もいました。
僕は止む無く外から写真を撮って、かすかに中の様子を捉えてやりました。
大神殿内にもまた、でけぇ像がいるんです!!
像をよく見ると、
移築された時に切断された線が残っていました。
本当に、この巨大な神殿が移築されたんだと衝撃を受けました。
それから、壁に絵が彫られていて
当時の様子が描かれていました。
大神殿を見終わった後は、小神殿へ向かいます。
向かいますといっても、大神殿から1、2分歩けば正面に到着するんですけどね。
こちらが小神殿。
入口には6体の像が彫られています。
その中の2体が最愛の王妃ネフェルタリの像。
そして、他4体はラムセス2世自身の像で・・・
この自分大好きナルシスト野郎がッ!!
本当にラムセス2世は、ラムセス2世が大好きなんです。
僕もシノ(篠崎)セス2世になりてぇな〜。
小神殿の中も撮影は禁止。
中には壁に彫られた絵や、岩をくり抜いて造られた部屋のようなスペースがありました。
余談ですが、アブ・シンベル神殿が造られたのは、遡ること約3300年前。
大神殿、小神殿ともに岩をくり抜くのに相当な時間を要したでしょうし、
像や壁画を造るのだって尋常じゃない労力がかけられたと推測がつきます。
当時の王の権力がいかに強大だったのかよくわかります。
小神殿を見終わったので、その裏側を回って出口へ向かう事にしました。
小神殿、大神殿の裏側は歩いて登れるくらいの砂山になっています。
登っちゃダメみたいですけどね。
でも、人が歩くための道はできてるんですよねー、
おそらく、管理をする人たち用の道なんでしょう。
出口の方へ進んでいくと、土産屋が軒を連ねていました。
勧誘のしつこさは、まぁまぁ。
無視していれば、そんなにストレスじゃない程度です。
お店には一切入っていないですが、色々な商品が並んでいました。
スカーフを手に持って、声を掛けてくる商売人もいましたね。
9時45分までに、バスが到着した駐車場に戻る必要があったんですが、
9時過ぎにはその場所へ到着していました。
7時過ぎに到着して、9時45分まで自由時間だったんですが、
時間を持て余してしまいました。
早い人だと、1時間くらいで見終えてしまう世界遺産かもしれません。
もちろん、インパクトは十分ですけどねッ!!
帰りのバスは10時に出発して、
宿には13時30分頃に到着しました。
世界遺産第一号、アブ・シンベル神殿観光終了!!
【エジプト世界遺産 アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群】
おすすめ度: (星3つ)
国/地域:エジプト/アスワン
遺産種別:文化遺産
世界遺産登録年:1979年
入場料:115ポンド(約1,770円)
《感想》
アブ・シンベル神殿は世界遺産創設の
きっかけになったという意味において特別な遺跡。
大神殿と対峙した時に見る4体並ぶラムセス2世像の巨大さは圧巻です。
また、内部の像には移築された時の切断跡が残っていて、
こんな巨大な物が人間の手によって移動されたんだと衝撃を受けました。
背景を知った上で観光する事で、興味深い感じ方ができる遺跡だと思います。
下の「世界一周バナー」をクリックすると
「and世界一周-カップル2人旅ってどうなん?!-」の順位がアップ♪
クリックで応援してもらえると
泣くほど嬉しいです!!
↓↓↓
にほんブログ村
※クリックは1日1回有効
「いいね!」をすると、
更新した記事をfacebook上で見られるようになります。
もし良ければクリックを♪
↓↓↓