ジンカでエチオピア南部民族「ムルシ族」の村へ。子供ガイドなんてもう懲り懲りッ!!

 

 

昨日、ジンカの火曜マーケットを案内してくれたアベ。

 

 

彼は子供ガイドと言って、

ジンカを拠点にエチオピア南部の民族を巡るガイドをしています。

 

 

ただ、大人のガイドにそれがバレるとこっぴどく叱られます。

場合によって、は殴られる事もあるそうです。

 

 

そんなアベは単独で行動している訳ではありません。

年上の先輩たちと集団で行動していて、そん先輩達もまた子供ガイド。

要は、子供ガイドのグループがジンカには存在しているという事です。

 

 

僕たちが昨日、町を歩いている時に近寄ってきた子供たち。

ジンカの子供ガイド

彼らがその子供ガイドのグループです。

手前の黄色いユニフォームがアベ。

その上部で横に並んでいる左から、アブラハム、ダゴ、ベイビーちゃん、イスラエル。

一番右の子はよくわかりません。

 

 

彼らの他にも、アブラハム(写真のアブラハムとは別)という

子供ガイドがいますが、彼らとはあまり仲が良くない感じ。

 

 

彼らと、アブラハム(写真のアブラハムとは別)は、

ガイドをしてお金を稼いでいるため、

観光客を取り合っているという関係のようなんです。

 

 

それは、僕たちを巡って発生した争いから明らかになりました。

 

 

僕たちがジンカに来た最大の目的は、ムルシ族に会いに行く事。

ムルシ族とは、最も有名なエチオピア南部民族と言っても過言ではないでしょう。

唇に「デヴィニヤ」と呼ばれる土器で作った皿をはめ込む(女性のみ)民族です。

 

 

ムルシ族に会う為には、彼らの村に行かなくてはなりません。

 

 

ネットの情報で、「子供ガイドとムルシ族の村へ行った」という情報を目にしていたので、

お願いするかどうかは別として、アベが行動を共にする子供ガイドグループに

「ムルシ族の村までガイドする事はできるか?」と聞いてみました。

 

 

すると、「今はできない。」という返答。

 

 

その理由を聞いてみると、一昨日、ジンカにある中国企業で働く中国人が、

車でムルシ族をひいてしまって、問題が起きている。

 

 

その関係でムルシ族の村へのローカルバスが昨日から休止になった、との事でした。

 

 

なるほど。

それなら、ローカルバス以外の手段を用いるしかない。

 

 

そこで、他の手段について子供ガイドのグループに聞いてみると選択肢は2つ。

1,車をチャーターし向かう【1台1800ブル(約10,800円)】

2,バイクの後ろに乗って向かう【1台1200ブル(約7,200円)】

 

 

この他にも、ムルシ族が住む村の入村料などがかかるとの事。

いずれにしても、即決できるような金額ではなかったので、一旦保留にする事に。

そこで、町中にいるであろう大人のガイドにも金額を聞いてみる事にしました。

 

 

そんな事で、子供ガイドのグループと別れ、町を歩く事に。

 

 

そんな時に声をかけてきたのが、ベイビーちゃん。

 

 

子供ガイドのグループにいた子供の一人です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベイビーちゃん)ムルシ族の村までローカルバスで行けるよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ローカルバスは昨日から運行休止なんじゃないの?!

 

 

 

 

そこに現れたのが、子供ガイドのグループとは別行動をしているイブラヒム。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イブラヒム)ローカルバス使えるから問題ないよ。

 

 

 

 

 

 

 

!!!!!

 

 

 

 

 

でもさっき子供ガイドのグループが、中国人の車がムルシ族をひいて、

ローカルバスが休止してるって言ってたのは確かです!

 

 

ベイビーちゃんとイブラヒムに詳しく話しを聞いてみると、

どうやら本当にローカルバスで行けるよう。

 

 

子供ガイドのグループが「ローカルバスが運行休止になっている。」

言っていたのは、嘘のようです。

 

 

そこで考えた僕たちの推測は、彼らが大人のガイドに観光客を紹介すれば、

大人のガイドからマージンがもらえるという仕組みが存在するという事。

 

 

だから、実際はローカルバスを使えるのに

「ローカルバスは使えない。」と嘘をついたんだと思います。

 

 

そのため、僕たちは最終的にベイビーちゃんとイブラヒムにガイドをお願いし、

ローカルバスでムルシ族の村へ行く事にしました。

 

 

そこで、具体的な話をその2人と進めようとしていたら、

なぜか再び現れた子供ガイドグループ。

 

 

すると、

 

 

突然イブラヒムとその子供ガイドグループの1人が言い争いを始めます!

 

 

どうやら、どっちがガイドをするか争っているようです。

僕は、それを止めに入ります。

 

 

すると、2人で肩を組んで「喧嘩なんかしてないよ♪」と僕たちに必死のアピール。

 

 

きっと、喧嘩しているのが僕たちにバレると、

僕たちがガイドをお願いするのを取りやめるとでも思ったんでしょう。

 

 

そして、結局彼らの代表の1人が、

ガイドをしてローカルバスでムルシ族の村へ向かってくれる事になりました。

 

 

その時に確認した費用は以下。

 

 

【ローカルバスでムルシ族の村へ向かう費用】

・ガイド料:300ブル(約1,800円)

・入村料(1人当たり):150ブル(約900円)

・国立公園入園料(1人当たり)200ブル(約1,200円)

※ムルシの村は国立公園内にある

・スカウト料:110ブル(約660円)

※必須で雇う人

・片道バス料金(1人当たり):55ブル(約330円)

※子供ガイドのバス料金も負担

※復路はヒッチハイクになる可能性あり

合計:1,440ブル(約8,640円)

 

 

 

 

ムルシの村に行く他の手段である「車をチャーター」及び

「バイクの後ろに乗る」に比べだいぶん安価です。

 

 

ただ、最初は高めに設定した費用を提示してきましたけどね。

ネットの情報で、入村料と国立公園入園料とか調べてたんで、その費用は拒否しましたが。

 

 

そんな事で、翌日の朝5時30分に僕たちの泊まる宿で待ち合わせし、

ムルシ族の村へ向かう事になりました。

 

 

そして、今日。

約束通り、5時30分に宿(Hayat Pension)の前で待ってくれていました。

そこから、バス停へ歩いて向かいます。

 

 

バス停に到着し、乗車。

出発の時間を待ちます。

 

 

そんな中、僕はバスの外観の写真を撮ろうと思い立ちました。

カメラを持って、バスの外に出ます。

 

 

そして、カシャ!!

ジンカのバス

 

 

しかしその直後、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見知らぬ人)Hey!Hey!

 

 

 

 

誰に言っているか明確ではなかったですが、

なんとなく僕に対してかな~、という予感。

 

 

でも、知らないフリをして、バスの中へ戻り席に座ります。

 

 

すると、一人の現地人がバスに入ってきました。

そして、僕たちの方へ寄ってきます。

 

 

そして、通路を挟んで僕たちの隣に座っている子供ガイドに、

やや高圧的な態度で何かを言い始めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バスに乗ってきた現地人)◯×△※*□※※!!

 

 

 

 

なにやら不穏な空気です。

そして、子供ガイドから僕たちに一言。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子供ガイド)バスから降りる。

 

 

 

 

 

 

・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ、ムルシの村行けなくなったパターンやーーーん!!

 

 

 

どうやら、バスに乗ってきた現地人は大人のガイドだったみたい。

大人のガイドは子供ガイドを認めていないので、

観光客のガイドをしている子供を見つけた時は怒ります。

 

 

加えて、大人ガイドはローカルバスでムルシの村に行く事を認めていません。

だから、バスから降ろされたという事です。

 

 

ちなみに、大人ガイドがバスを禁止している理由は不明。

安全面に危惧があるからなのか、儲けにならないからなのか・・・。

 

 

ところで、なぜ僕たちがバスに乗っているのがバレたんでしょうか。

 

 

そういえば、僕がバスの外に出てバスの写真を撮っている時に、

「Hey!Hey!」って声が聞こえたな~。

 

 

 

 

 

 

あれは誰かを呼んでたのかな~。

 

 

 

 

 

 

 

 

どこか、違反した人を呼びつけるような感じだったよな~。

 

 

 

 

 

 

 

 

ローカルバスは大人ガイド的に違反・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺のせいやないかいッ!!

 

 

 

 

そうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完全に僕のせいでバスに乗ってるのバレましたッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さすが、おっちょこちょいの良ちゃんです♪

 

 

 

 

結局ムルシ族は諦め宿に戻る事に。

そこで、子供ガイドから提案された「アリ族の村への訪問」。

 

 

費用も安かったですし、せっかくなので行ってみる事に。

 

【アリ族の村訪問費用】

ガイド料:250ブル(約1,500円)

入村料(1人当たり):100ブル(約600円)

 

 

7時頃に宿(Hayat Pension)を出発し、

アリ族の村に到着したのが9時頃。

 

 

バスでも行けるようですが、

時間もあったので徒歩で向かった結果、約2時間かかりました。

 

 

村に着いて早々に発見したのが、地べたに座って何かを作る女性。

ジンカのアリ族の村

 

 

何を作っているか子供ガイドに確認したところ、

「これ!」との事。

ジンカのアリ族の容器

 

子供ガイドからの促しで、

作業工程を見せてもらう事に。

 

 

彼女にとって、作成作業はもちろん

慣れているものなんでしょうが、これがまた早い早い。

 

 

数分後には、口の部分の作成を始めました。

ジンカのアリ族の村

 

 

そして、いつの間にか取っ手の部分へ。

ジンカのアリ族の村

 

 

そして、完成。

 

 

合計、たった15分!!

 

 

慣れている作業とはいえ早すぎ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっぱれ!」あげちゃいましょうッ!!

 

 

 

 

張本さん・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「喝!」の余地は微塵もございませんッ!!

 

 

 

 

この容器作りに、ゆきさんもチャレンジする事に。

 

 

まず、容器の底の丸い部分を作るのに苦戦。

四苦八苦しながらなんとかそれっぽく作ります。

 

 

そして、師匠にチェックをお願い。

ジンカのアリ族の村

 

 

師匠)う〜ん。「喝!」だッ!!

 

 

 

 

「喝!」を頂いたゆきさんですが、前向きな彼女は笑顔全開です。

ジンカのアリ族の村

 

もう、本当おめでたい奴だ、という意味において

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっぱれ!」あげちゃいましょうッ!!

 

 

 

 

アリ族の村には子供がたくさん。

外国人が村に来たから大集合です。

ジンカのアリ族の村

 

 

みんな可愛いですが、彼は際立っていました。

 

 

そう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリ族のモヒカン野郎ッ!!

ジンカのアリ族の子供

 

バロテッリ、バロテッリとみんな彼を呼んでいました。

詳しく知りませんが、バロテッリはプロのサッカー選手です。

 

 

そして、お姉ちゃんの後ろに隠れる君に、僕は恋をしました。

ジンカのアリ族の子供

 

どうぞ、僕のTシャツでその鼻水拭いちゃって下さい。

 

 

彼らは三角屋根のお家に住んでます。

ジンカのアリ族の村

 

 

アリ族の村は他にもあるようで、

そちらへ移動する事に。

 

 

なぜか、子供達はついてきます。

ジンカのアリ族の子供

 

 

そんな彼らの中にいたあなた。

 

 

 

 

あなたの可愛さは反則ギリギリです。

ジンカのアリ族の子供

 

 

移動の途中で、エチオピアの伝統的な食べ物

「インジェラ」の原料を見せてもらいました。

ジンカのアリ族の村

 

テフという原料とは違うみたいですが、

この白い液体からもほぼインジェラと呼べる食べ物が作れるようです。

 

 

別の場所ではアルコールを出してくれましたが、

確実に不味いと思って飲まず。

 

 

子供ガイドグループで最年長の「マタキャ」が、

ゴクゴク飲んでました。

ジンカのアリ族の村

 

 

そして、村を出る事に。

しかし、子供達はしばらくついてきて、僕の髪の毛は弄ばれ放題です。

ジンカのアリ族の村

 

 

ゆきさんから一言あったのは、そんな時でした。

 

 

 

ゆきさん)入村料ってどこで払うんだろう。

 

 

 

確かにそうです。

今までの道に特に入村料を収める場所なんてありませんでした。

 

 

 

もしかして、払う必要ない?

 

 

 

子供ガイドが儲ける為に、実際には必要ないのに入村料を要求されている?

 

 

 

僕たちは、そんな疑いを持ち始めました。

そして、入村料を支払う場所を子供ガイドに確認。

 

 

すると、

 

 

なぜか焦っている様子丸出し!!

 

 

いよいよ怪しい。

そんな中、子供ガイドが指定した支払い場所は、建物の一番左のオフィス。

ジンカのアリ族の村

 

でも、今は人が出払っていて鍵がかかっているとの事。

結局ここでは、支払えず。

 

 

次に案内されたのは、村から40分くらい歩いた所にある建物。

ジンカのアリ族の村

 

ここにいたのは、村の見学者から入村料を受け取っているというガイド。

最もらしい感じの事言ってるけど怪しい。

 

 

金額を聞いてみると、一人50ブル(約300円)だと言います。

 

 

おや?

 

 

子供ガイドが言ってきた金額は、一人100ブル(約600円)。

 

 

子供ガイド嘘ついとるやん。

 

 

結局、一人50ブル(約300円)支払いました。

ただ、実際は何が本当かわかりません。

もしかしたら、入村料なんてそもそもないのかもしれません。

 

 

納得感がないまま歩いて宿へ戻る事に。

 

 

30分くらい歩いた時点で、けっこー体力的にもきつくなっていて、

歩く気力もなくなってきていました。

 

 

そんな中たまたま通りかかったトラック。

 

 

なんと、

 

 

僕たちが泊まっている宿のオーナーだったんです!!

 

 

 

そっこー、荷台乗りました。

ジンカのトラック

 

無事に宿に戻った所で、子供ガイドのグループに

ガイド料の250ブル(約1,500円)を支払います。

 

 

今日は、子供ガイドの嘘に振り回され疲労困憊。

 

 

もう、子供ガイドはこりごりです。

 

 

ムルシ族の村へは行けませんでしたが、

たまたま、ジンカの病院の前にいたムルシ族のおばちゃんに

写真を撮らせてもらう事ができました。

ジンカで会ったムルシ族

唇が痛々しい。

 

 

そんな写真は、

 

 

1枚5ブル(約30円)!!

※ムルシ族の写真を撮る時は、1回につき5ブル(約30円)支払う必要があるんです。

 

 

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