エチオピアのイメージって、どんなですか?
僕が旅にでる前に、
こんな質問をされたらハツラツとした表情でこう答えます。
特になし♪
国の名前は知っているけど、
日本から遥か遠いアフリカ大陸にある国なので
興味を持った事もありませんでした。
しかし、実は興味深い国だったんです。
1974年に、320万年前に存在していた人類の祖先である
アウストラロピテクスの骨格が見つかっていたりするんです。
アウストラロピテクスって中学校で習って、
その名前って今でも正確に覚えてるんですよね。
きっと当時の僕にとって、キャッチーな響きだったんですかね。笑
しかし、まぁ、
人類の祖先が、キャッチーって嫌だな。
他には、世界遺産も何気にあるんです。
9つもあるんですよね。
そんな世界遺産の中で、
ゴンダールという町にある「ファジルゲビ」という場所を訪れます。
ファジルゲビとは、17世紀から18世紀にかけて
エチオピアの首都として栄えたゴンダールにある王宮群の事。
高さ900mの城壁の中には、
当時の皇帝ファシリデスとその後継者の住居であった王宮が存在します。
建造物にはゴンダール様式という
独自の建築様式が用いられているんだとか。
ゴンダールで宿泊している「Michael Hotel(ミケルホテル」から、
徒歩10分くらいで王宮が見えてきます。
現代の生活が色濃い町の中に、
存在する歴史ある宮殿が不思議な光景を作り出します。
ファジルゲビは、そのヨーロッパ風の外観から
不思議な城と呼ばれる事もあるんだとか。
そこから、入口まではさらに徒歩5分。
受付で入場料200ブル(約1,150円)を支払いチケットを購入。
散策開始です。
草が生い茂る道を進みます。
そして、出てきた建造物群。
最も豪華な造りのファシリデス帝の宮殿(在位1632年 – 1667年)。
高さは32mで、この宮殿からはタナ湖が見えるんだとか。
ちなみに、ファシリデス帝はゴンダールへの遷都を行った人。
以前の首都ゴルゴラでマラリアが蔓延したため、
マラリアから国民を守れる条件にある高度2000mのゴンダールを選択したんだそう。
素晴らしいリーダーシップです。
ヨハンネス1世(在位1667年 – 1682年)の図書館。
ヨハンネス1世は、貧困層に施しをした事で有名なんだとか。
きっと、彼が仕事のない僕と会ったら、施しをしてくれるに違いありません。
ドラえもん!!タイムマシーンすぐ用意してッ!!
僕は、すぐドラえもんを頼るダメ人間です。
写真左がイヤス1世(在位1682年 – 1701年)の宮殿。
左側に位置する塔が馬の鞍のような形状のため、
別名『馬の鞍の城』と呼ばれているらしいです。
はいッ!別名にヒネリが一切なしッ!!
宮殿には現在、鳩が住んでいます。
建造物は全体的にあまり整備されている感じはなく、
鳩には住みやすい環境みたいです。
ただ、整備されていると感じた場所もあります。
鉄の棒でがっちり固定ッ!!
これが、ファジルゲビの整備の質です。
人の往来ができるよう壁に掘られたトンネル。
このトンネルを、ついつい潜りたくなっちゃう僕は三十路の子供です。
バカッファ帝(在位1721年 – 1730年)の宮殿。
崩落が激しく、イタリア人が天井をコンクリートで修復した為、
当時の面影はほとんど残っていないらしい。
壁の修復作業をしている人。
写真を撮っていいか聞いたら、
「シガレット(煙草)くれ!」と連呼されました。
ポケットをめくって、何も持っていない事をアピールすると、
なぜかめちゃ笑顔になってました。笑
別の修復作業をしている人は、恥ずかしがり屋。
見事なまでに、顔面モザイクをいれられました。
ファジゲビルを出て次に向かうは、「ファシリデス帝のプール」。
ファシリデス帝と、イヤス1世のために造られたと言われている場所です。
ファジルゲビから、北西に約2㎞離れた場所に位置します。
現地の人に聞きながらファシリデス帝のプールを目指します。
「プールはどこ?!」って聞いたら、
「あっちだよ!」と指差して教えてくれる人が多かったです。
30分くらい歩いて、見えて来た入り口らしき外壁。
外壁の中に入れる場所はおそらく一箇所で、
そこに行くと係員にチケットの提示を求められます。
ファジルゲビで買ったチッケトで入場できるので、
そのチケットを提示。
中に入ると木々に囲まれた一棟の建物。
敷地内には、僕の他には誰一人としていません。
建物に続く小道を歩いていきます。
そこで初めて気づいたのが、
水を貯められるスペースに建物が建っている事。
この建物はかつての王の別荘なんだとか。
水に浸かっているであろう場所と、その上部で苔の付着の仕方が違っています。
僕が行った時は、ほぼ水は溜まっていませんでした。
プールの周りの壁には、
木の根が張り巡らされていて長い年月を感じさせてくれます。
さらに、プールの周りには同じくらいの太さの木を使って
造られた観覧席のような場所があります。
一番上まで登ってみましたが、
立っている場所が隙間だらけなのででちょっとビビります。
そこから見えたファシリデス帝のプールは、
溜まった水に別荘が映る不思議な光景でした。
ファシリデス帝のプールを後にし宿へ戻ります。
その道中に会う子供たちが、
元気で可愛いこと、可愛いこと。
蹴ると空気がすぐ抜けるサッカーボールで遊ぶ子供。
その辺りに落ちている石を2つ置いて作った
手作りのゴールで2対2形式の試合をしていました。
サッカーって、ボールと少しのスペースさえあれば、
どこでもできてしまうのが魅力の一つですよね。
子供はいつでも無邪気に遊んでいます。
ヤギの集団を連れて歩いていた少年は僕が写真を撮り始めると、
ここぞとばかりにヤギを持ち上げ、自慢げな表情。
それに抵抗して暴れ回るヤギの事なんて、お構いなしです。
動物に触るだけでも、ビビる僕とは大違いです。
本当エネルギッシュだなー。
ゴンダールの子供はたくましいです。
世界遺産の町ゴンダール。
元気な子供たちにも要注目ですッ!!
【エチオピア世界遺産 ゴンダール地域のファジルゲビ】
おすすめ度: (星1つ半)
国/地域:エチオピア/ゴンダール
遺産種別:文化遺産
世界遺産登録年:1979年
入場料:200ブル(約1,150円)※ファシリデス帝のプール含む
《感想》
現代の暮らしが色濃い町に佇む、
歴史ある宮殿が不思議な光景を創り出しています。
ただ、整備が行き届いていないようで、建造物の老朽化が進んでいる印象。
敷地も広くなく、建造物を外から見るくらいなので世界遺産としては物足りない感じがします。
入場料の200ブル(約1,150円)は、高いと思いました。
ファジルゲビに行ったら、
チケット代に含まれるファシリデス帝のプールにも行く事をオススメします。
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