エチオピア世界遺産、
シミエン国立公園トレッキング2日目!!
チャンネック(標高3620m)という村を目指します。
今いるギッチが標高3600mなので、ほぼ高低差はない場所です。
じゃあ、楽な道のりじゃねーかと思った、そこのあなた。
人生そう甘くはありません。
高低差はほぼないですが、コースタイムが8時間。
・・・。
8時間って、1日の仕事の時間やないかいッ!!
そして、登ったり下ったりするルートでもあるらしい。
登ったり下ったりって、まるで人生のようやないかいッ!!
近年、運動不足の身体が心配ですが、頑張ります。
7時40分頃に、ギッチのロッジを出発。
どうやら、道のりの最初の方は上りのようです。
川を取り囲むように生えた独特の植物。
ジャイアントロベリアという植物らしい。
こんなにたくさん生えているのは、川の水のおかげなんでしょう。
やっぱり、水は生命にとって非常に重要です。
出発から1時間30分くらい。
ある地点でスカウトのアタノさんが立ち止まりました。
ある方向を指差しながら、
アタノさん)イメットゴーゴー。イメットゴーゴー。
イメットゴーゴーとは、
ギッチとチャンネックの間にあるビューポイント。
トレッキングルートの中で、最も有名なポイントで、
シミエン国立公園のトレッキングをするのであれば、
必ず行っておくべき場所のようなんです。
事前に情報を得ていなかったので、
どんな景色が見られるのか全く把握していませんでした。
とりあえず、アタノさんが指差す方向へ。
アタノさんは、この場所で待機するようでゆきさんと2人で向かいます。
が、雲が多くて先があまり見えません。
先に行くにつれて、歩く場所は細くなっていっているようです。
そのため、左右は崖ッ!!
十分気をつけて歩く必要がありそうです。
特に道という道があるわけでもないので、
先へ進むためのルートを探しながら歩きます。
そんな中行き着いたのは、今歩いている道の終わり。
少し先には数mの溝があって、これ以上進めません。
でも、その溝の先には歩ける広さのスペースがあります。
どうやら、違うルートがあったみたいです。
少し引き返し見つけた下れそうな場所。
そこを下ります。
そして、手を使い登った所が数mの溝の先にあったスペース。
なんとか、先へ進めそうです。
辺りの大部分が雲に覆われていて、
全然遠くが見通せません。
そんな中、その雲の隙間から見えてきたもの。
崖の一部です!!
その一部を見ただけで、
この崖が尋常じゃなく大きい事がわかります!!
興奮する僕。
より近くでその崖を見る為に、
大急ぎで岩場を下ります!!
雲に隠れていますが、
目の前に広がるその崖の迫力は圧倒的!!
カメラを構えシャッターチャンスを待つ僕。
地上から崖を伝って、雲が上昇しています。
そこにはとんでもない風が吹いているんでしょう。
なかなか、その崖は全貌を見せません。
辛抱強く待っていると・・・
雲の切れ間に現れた断崖絶壁ッ!!
もう、僕の興奮は絶頂
興奮で身体が熱くなるのがわかります。
地球上のものとは到底思えない景色。
本物の絶景とは、こういう景色だ。
そう思いました。
今まで経験した事がないような感動が
僕の胸を熱くします。
この場所は人生で一度は訪れてもらいたい場所です。
イメットゴーゴーの絶景に感動した僕は、
アタノさんが待つ場所まで戻ります。
辺りは雲に覆われていて眺望はあまり良くありませんが、
雲の隙間から出てくる隆起した大地を見る事ができます。
そんな景色を見ながらアタノさんが待つ場所へ到着。
そこには、毛布に包まれたアタノさんが。
防寒具が毛布一枚って絶対寒過ぎます。
アタノさんが、空を指差した後に、目的地の方向を指指し急ぐような仕草。
どうやら、雨が降るから急いで行こう、という事のよう。
アタノさんに先導され、
目的地のチャンネックに向け再び歩き始めます。
イメットゴーゴーから先には、
下りの道が出てきます。
下りの道は、上りの道よりも
足の筋肉を使うので疲労が蓄積しやすい。
コースタイムが8時間もある道のりなので、
ここでそんなに疲労が溜まらなければ良いんですが。
1時間くらい歩いた頃でしょうか。
来た道の方を見てみると、そこには雲に覆われたイメットゴーゴーが。
雲が流れ全貌を確認する事ができました。
まさか、こんなにも特徴的な形をしているなんて、
そこを自分が歩いている時は思いもしませんでした。
少しぬかるんだ道になってきました。
滑り易そうだから気をつけないと。
そう思っていた時。
「わぁ!!」
突然、後ろでゆきさんの叫び声。
突然の叫び声に驚いて、僕は後ろを振り返ります。
運動部に所属するほとんどの人間が知っているであろう言葉を
僕はゆきさんに投げかけてあげました。
ドンマイ。
そして、次に叫び声をあげたアタノさん。
アタノさん)◯×△□※※ーーー!!!!
僕)!!!!!!!!
突然の叫び声に驚く僕。
その叫び声は一回では終わりません。
広い草原で何度も叫びます。
アタノさん)×□◯×※△※※ーー!!◯×△□※※ーーーー!!
何が起こったのか全くわからない僕。
アタノさんは、イカれちまったんじゃねぇかと思いました。
すると、僕たちが歩いている方向から、
6歳くらいの子供が姿を現しました。
どうやら、その子供に何かを叫んで伝えていたようです。
その子はアタノさんの子供なんですって。
いやぁ〜、かわいい。
ただ、彼の服は破れていて、靴も履いてなくて裸足。
標高3000mを超えるこの場所での装いとは、全く思えませんでした。
この地に住む人達の貧しさを目の当たりにしたみたいで、
少しやるせない気持ちになりました。
アタノさんが何か飲み始めました。
茶色く得体の知れない飲み物。
それが何か聞いてみると、
アタノさん)アルコールッ!アルコールッ!
酒なんですって。笑
勧められたので少し飲んでみます。
くそまずッ!!(くそ不味い)
一口飲んだ2秒後に返しました。笑
アタノさんのもう一人の子供も登場。
二人にデバルクから持ってきたパンを渡すアタノさん。
親子の愛を垣間見ます。
とても、暖かい気持ちになりました。
その時の僕の様子はと言うと、
もう、トレッキングやめましょうよ〜。
というテンション。
下ったり上ったりの道で疲労困憊だったんです。
ただ、こんな草原の真ん中に泊まれるはずもないので、
チャンネックを目指さなければなりません。
ツナとか玉ねぎとか詰めたパンを食べて、
エネルギーチャージです。
アタノさんの子供たちとお別れし、
改めて出発。
疲労困憊の僕に、
容赦ない上りの道が続きます。
あまりの疲労で話す気力も失っていた僕は、
バンブ〜と〜。
出会ったぁ〜。(森本レオ風)
バンブーとは、シミエン国立公園に生息する猿。
なんでも、30種類くらいの言葉を駆使してコミュニケーションを取るんだとか。
辺りが雲がかっていたので、
あまり鮮明には見る事ができませんでした。
が、
毛がなげぇッ!!(毛が長い)
景色が変わってきて、
眼下に村が見えるような道になりました。
すると、その方向から僕たちの方へ
誰かが上がってくるじゃありませんか。
それは、2人の女の子。
手作りの容器を売りに来たみたいです。
「せっかくだから。」と購入するゆきさん。
容器1つで50ブル(約290円)。
この時、今日の出発地「ギッチ」からは約7時間が経過。
もう、帰りたい。くらい疲労が溜まっています。
こんなにしんどいのは、いつ振りでしょうか。
日本三大急登と言われる甲斐駒ケ岳に登った時は、
相当しんどかった記憶がありますが。
それにしても、近年稀に見る疲労度です。
もう本当に限界。
そんな時に見えてきた車が通るような道。
アタノさんのボディランゲージから
「もうすぐでチャンネックのロッジだ!」と言っているのがわかります。
でも・・・
もうすぐって曖昧やしぃぃぃいいいい!!
そんな中、微かに見えた建造物。
何かあるッ!!
でも、歩くペースを上げる事もできないくらい
疲れている僕は、淡々と歩き続けるのみ。
そして、チャンネックのロッジに到着ぅぅぅぅ!!!!
ギッチ、チャンネック間。
本当きつかったっす。
ただ、チャンネックのロッジは、ギッチのそれより
卑猥な感じがなくてリラックスして寝られそうで安心。笑
イメットゴーゴーで見た絶景の余韻に浸って、
眠りにつきたいと思います。
シミエン国立公園は、
秘境と呼ぶに相応しい場所だと確信した2日目でした。
◼︎翌日(3日目)の記事はこちら。
→【エチオピア世界遺産】シミエン国立公園(3)。エチオピアで標高第2位の山「バイト山」に登頂!!
◼︎シミエン国立公園トレッキングの準備についての記事はこちら。
→デバルクでシミエン国立公園観光の事前準備。荷物、料金、バス等の情報有り。
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