シミエン国立公園【4/5】|アタノ一家と動物バンブーに癒された!!

 

 

エチオピア世界遺産、

シミエン国立公園トレッキング4日目!!

 

 

チャンネック(標高3620m)から、

標高3250mのサンカバールへ下っていきます。

 

 

今日と明日は上り坂もありますが、

総じて言うと下っていく道のりなので、気持ち的には楽。

 

 

日本で登山した時も、下山する時は

小走りで颯爽と他の登山者を追い越してましたしね。

 

 

 

 

 

出発に向けて、まずは荷物をまとめます。

荷物は、自分で持つものとミュールという動物の背に乗せるものに分かれています。

 

 

ちなみに、ミュールの背に乗せる荷物は、麻袋に詰めるんです。

 

 

その作業を、いつもはミュールを管理するミュールマンが行っているんですが、

今日はなぜかスカウトのアタノさんが行っています。

 

 

しかも、周りにミュールとミュールマンの姿はありません。

 

 

おかしいなー、と思ったゆきさんがアタノさんに

「ミュールとミュールマンは?」とジェスチャーで確認。

※アタノさんは英語が話せないので

 

 

すると、アタノさんは荷物を指差します。

 

 

そして、そのあとにアタノさん自身を指差します。

 

 

そして、荷物が入った麻袋を担ぐ仕草。

 

 

 

 

 

 

・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この荷物は俺が持つ。

 

 

 

そんなジェスチェーにしか見えません。

 

 

でも、ミュールとミュールマンの料金は5日分支払っているし・・・。

 

 

もともとの予定では、5日目まではミュールマンが荷物を運んでくれるはずだし・・・。

 

 

 

しかし、ロッジの周りにミュールとミュールマンはいません。

 

 

 

 

 

・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ、厄介なパターンやん。

 

 

 

 

僕は、きっと何かの問題でミュールとミュールマンが

いなくなってしまったんだと思いましたが、ゆきさんが一言。

 

 

 

 

ゆきさん)もしかして、ラスダシェン山に行っちゃったんじゃない?

 

 

 

ここチャンネックまで同じ日程で歩いてきたオーストリア人の女性2人が

昨日、ラスダシェン山に向け出発していました。

 

 

もしかしたら、その女性2人の荷物を持って

一緒にラスダシェン山に行ってしまったのではないか。

 

 

という事です。

 

 

でも、おかしい。

 

 

僕たちはその2人組に同行しているガイドと

ミュールとミュールマンの料金について一昨日話していたんですから。

 

 

しかも、そのガイドにミュールとミュールマンの料金を渡していたんですから。

 

 

そのガイドが、ちゃんと取り計らってくれていれば、

今日もミュールは僕たちの荷物を持ってくれたはず。

 

 

ガイドが、ちゃんと取り計らってくれていれば・・・。

 

 

 

 

 

 

 

今の状況だけで何の問題が起こって

ミュールとミュールマンがいないかはわかりません。

 

 

でも、ガイドに疑いを持つのに十分な理由はありました。

 

 

とは言え、そのガイドはオーストリア人の女性2人と

ラスダシェン山に登っていて、コンタクトを取る事はできません。

 

 

もう、ミュールに乗せるはずだった荷物を

自分たちで持ってサンカバールへ向かう他ありません。

 

 

アタノさんにも協力してもらって、

ミュールに乗せるはずだった荷物を分担して持ちます。

 

 

そして、7時40分頃チャンネックを出発。

 

 

 

 

 

 

 

 

出発の時、昨日遊んだ男の子が

めちゃくちゃ悲しそうな顔をしていたのが、印象的でした。

 

 

悲しんでもらえるだけ仲良くなれた事は嬉しかったですが、

男の子の気持ちを考えると少し切なくなりました。

 

 

28年間生きていると別れは人生の常だと受け入れられますが、

子供はそんな考え持っていませんしね。

 

 

サンカバールまでは400m弱下りますが、

出発直後から続いていたのは緩やかで終わりが見えない上り坂。

 

 

ミュールに乗せるはずの荷物も持っているので、

なかなかしんどい道のり。

 

 

そのせいか気づくと

ゆきさんは僕の数十m後ろを歩いていました。

 

 

そのため止まってゆきさんを待つ事に。

 

 

 

 

 

 

 

さて、その間に僕がした事はなんでしょう?

 

 

 

 

①大自然の中で立ち小便。

 

 

 

 

 

 

②大自然の中で立ち小便。

 

 

 

 

 

 

③大自然の中で立ち小便。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さぁ3つの選択肢の中から・・大自然の中で立ち小便ですッ!!

シミエン国立公園で立ち小便

この時感じた開放的な気分は、日本では決して味わえない事でしょう。

 

 

ゆきさんとも合流し再び歩き始めます。

 

 

すると、アタノさん何か伝えようとジェスチャーを交え言葉を発し始めました。

 

 

 

 

アタノさん)◯×△□※※ーーー!!!!

※アタノさんは英語が話せません。

 

 

 

 

なるほど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっぱりわからねぇッ!!

 

 

 

 

そこにゆきさんが参戦。

 

 

 

 

ゆきさん)アタノさんの家に招待してくれるみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんで、わかっちゃうのッ!!

 

 

 

なぜか、ゆきさんはアタノさんと意思疎通が図れます。

 

 

今まで歩いていた道を外れ緩い傾斜を下っていきます。

周りには整備されたであろう土地が広がっています。

アタノさん宅までの道のり

 

 

所々に、三角帽子のお家が建てられています。

アタノさん宅までの道のり

緩い傾斜をひたすら進んでいくんですが、

この時点でゆきさんは相当しんどそう。

 

 

そんな中、やっと到着したアタノハウス!!

アタノさん宅

三角帽子の家より大きい立派なお宅です。

 

 

中に通され、驚いた事。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毛皮の敷物がある!!

アタノさん宅

毛皮って高級感ありますよね。

 

 

さっそく、毛皮の敷物が敷いてある椅子に腰掛けます。

 

 

そして、アタノさんの奥さんを紹介してくれました。

どうやら彼女が、僕たちにコーヒーをご馳走してくれるよう。

 

 

 

 

まず、火起しをするんですが、それがまぁ凄い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凄いってか煙いッ!!

 

 

 

 

 

ほぼ密室で息吹き込むから煙やばいんすけどッ!!

アタノさん宅

火起し時、僕、咳出まくりでした。

 

 

豆を炒る時もこれまた凄い。

 

 

まさかの火にかけてる器に素手でタッチッ!!

アタノさん宅

アッチッ!(熱い)って感じですね。

 

 

 

これは、素手でタッチッ!にかけたダジャレです。

 

 

 

コーヒーの他に

インジェラもご馳走してくれました。

 

 

貴重な時間を過ごさせてもらったので、

特に求められてはいませんが

200ブル(約1,140円)をアタノさんに渡させてもらいました。

 

 

ちなみに、アタノ家の子供はかわいいんです。

アタノさんの子供

おんぶされてる子供、怯え過ぎ。笑

 

 

アタノさん宅を出る前、

最後に家族写真を撮らせてもらいました。

 

アタノさんの家族

いや〜、あったかい感じがいいわぁ〜。

 

 

おもてなしのお礼を伝え、アタノさん宅を後にします。

 

 

アタノさん宅はチャンネックから歩いてきた道から

外れた場所にあるため、まずはその道に戻る必要があります。

 

 

しかし、どうやらその道へ真っ先へ向かうのではなく、

地元の人が歩くような道を進んでいくようです。

 

 

その方が、近道になるという事なんでしょう。

 

 

その途中に見えた集落。

シミエン国立公園の景色

 

ここには、病院があるんだとか。

 

 

でも、きっと設備も充実しているわけではないでしょうし、

対応できる病気や怪我の範囲も広くはないんでしょう。

 

 

もし、重度の病気や怪我を患った場合は、

設備が整っている病院へ行く必要が出てくるんでしょうが、

そこまでの交通費や治療費を工面するのは相当大変なんでしょう。

 

 

きっと、その費用が賄えない事なんて、

ざらなんじゃないでしょうか。

 

 

だって、子供たちは靴もサンダルも履いてないですし、

服だって破れたものを着ているんですから。

 

 

 

十分な医療を受ける事ができない状況で、

生活する人が世界にはあまりにも多い。

 

 

そんな事を思いました。

 

 

黄緑色の景色に囲まれながら歩き続けます。

シミエン国立公園の景色

 

まさに大自然に囲まれたトレッキングです。

 

 

しばしば、放牧されていて草を食べている

牛や羊を見る事ができます。

 

 

彼らの近くにいるのは、ほとんどが子供。

 

 

シミエン国立公園では、

放牧は子供の仕事のようです。

 

 

この仕事を僕がしたら、

牛とか羊とか怖すぎて彼らを管理する事なんてできないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1回の放牧で、10頭以上に逃げられる自信が僕にはあります。

 

 

 

 

・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自慢げに言うべき事を間違えましたッ!!

 

 

 

そうこうしている内に、

アタノさん宅まで歩いてきたメインの道に戻っていました。

 

 

その道は、時々車が通るんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、荷台の人の数がおかしいんですけど。

シミエン国立公園のトラック

 

 

チャンネックからサンカバールまでは、

トータルで400mくらい下るんですがけっこー上り坂もあるんです。

 

 

その上り坂が緩くて長い。

 

 

後ろを振り返ると、

よく登ってきたなーと感じるくらい。

シミエン国立公園の道

 

 

緩い上り坂の途中で見えた濃い緑に色付く崖。

シミエン国立公園の景色

 

この光景は何度見ても圧巻。

 

 

右下には微かに滝が見えます。

この滝はトレッキング1日目に見た滝。

 

 

ここから見ると、迫力の欠片もありません。笑

 

 

歩いている道の右手に、

サンカバールまでの道の一部が見えてきました。

 

 

なかなか、ながーく上る道だな・・・

シミエン国立公園の道

 

 

よし♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰ろう。

 

 

 

 

どこへ帰るか自分でもよくわかりませんが、

とりあえず、まだまだ続く登り坂にやる気を削がれた瞬間でした。

 

 

ただ、この登り坂の終盤に素敵な出会いが待っている事を、

この時、僕たちは知る由もありませんでした。

 

 

そして、差し掛かったこの登り坂の終盤。

 

 

僕たちは、

 

 

 

 

 

 

 

バンブ〜に〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出会った〜。(森本レオ風)

シミエン国立公園のバンブー

 

 

トレッキング4日目にして森本レオを3回登場させるなんて

僕の引き出しの少なさ、すごいでしょう?

 

 

今日まで2回バンブーを見られましたが、

いずれも遠かったのでイマイチ。

 

 

でも、今回は随分近い距離で見る事ができました。

 

 

しかも、集団を!!

シミエン国立公園のバンブー

 

逃げる様子もなく、ひたすらなんか食ってました。

 

 

この時点で、サンカバールへの道も終盤ですが、

ゆきさんはもう限界の様子。

 

 

ただ、なんとか頑張ってサンカバールへ到着する事ができました。

到着時間は、15時10分頃。

 

 

チャンネックの出発は7時40分頃だったので、所要時間は約7時間30分。

途中、アタノさん宅に滞在したので、

実質の歩いた時間はもっと短いですが。

 

 

ロッジは今までと同じような外観。

サンカバールのロッジ

 

 

中は、ベットが置いてあるだけといった感じです。

サンカバールのロッジ

 

 

このサンカバールには、

トレッキングをしている観光客とそのガイドがいたので、

料金を支払ったのにミュールがいなくなった事をそのガイドに説明。

 

 

すると、明日の朝にミュールに関する管理をしている人と

話をできる事になりました。

 

 

明日、その人と話してみて、

料金の返金やその他の対応について話をしたいと思います。

 

 

◼︎翌日(5日目)の記事はこちら。

【エチオピア世界遺産】シミエン国立公園(5)。旅で感じた最大の恐怖「僕を狙う拳銃」。

◼︎シミエン国立公園トレッキングの準備についての記事はこちら。

デバルクでシミエン国立公園観光の事前準備。荷物、料金、バス等の情報有り。

 

 

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